【不機嫌なモノノケ庵】もう一人の奉公人は四神使い

四ノ怪−参面−(参) ページ18

「イツキ、ちょっと言いすぎなんじゃない？」




安「うるせぇよ」




ﾊｧ




いつか、芦屋くんに話す時がくるんだろうな




芦屋くんはこの話を聞いたらどう思うんだろ･･･




あ、あの話してなかった




明日にでもしよっかな




安「落ち着け、俺がいる」




「イツキ･･･」




安「お前、震えてるぞ」




「あはは、自分で思ってるより芦屋くんのこと信じられてないのかも」




安「本当に話すのか」




「うん。あの後みんなと話したの。みんなもちゃんと決めた」




「ただ私が覚悟できてないだけ。ちゃんと話さないとね」




安「･･･」




−Ashiya side−




結局、安倍さんも神山さんも今日は学校来なかったな




やっぱり具合悪かったのか




今日も仕事があるっぽいこと言ってたけど




一昨日かけた電話番号にも繋がらないし帰っていいのかな




？「芦屋！！」




芦「！あー、えっと･･･？」




サ「オレはサガ、こっちはフッシー」




フ「どぉもー」




芦「サガくんとフッシーくん」




サ「“くん”とかつけなくていいし」




サ「それよりコレ。休んでた間の授業のノート必要だろ。オレらの貸すよ」




フ「字汚いのは我慢してなー」




芦「あ、あ、ありがとぉぉぉぉ！！！！」




サ「ハァ！？泣くなよ！」




フ「英語はかみやんから借りてなー」




芦「かみやん？」




サ「神山だよ」




神山→かみやま→かみやん




ああー




フ「芦やん帰んの？」




サ「家どこ？」




芦「朱咲町」




フ「オレらと同じ方向じゃん。一緒に帰ろー」




芦「うん！」




そうだ！




妖怪騒ぎですっかり忘れてたけど･･･




これだよ！オレの望んでた高校ライフ！！！




ｶﾞﾗｯ




ﾄﾞﾝｯ




「あ、芦屋くん！」

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