三ノ怪−根憑−(弐) ページ14
ギ「ン？何じゃ、お前は分かってなかったのか」
芦「はい？」
ﾊﾟﾀﾝｯ
芦「え･･･？」
芦「えっ！？なんで閉じちゃったんですか！まだ親分が･･･」
ギ「小僧よ、ワシの体をよく見ろ」
安/貴「･･････」
芦「は？一体何なんです？」
ギ「ワシは
「その根は【寄生樹】。妖怪の体に取り憑いて動けなくして力を吸い成長する」
安「隠世で言えば【祟り】、現世で言えば【不治の病】だ」
ギ「ワシが枯れる前にチビ達を隠世へ行かせることが親としての最後の勤めだと長いこと気を貼っていた」
ギ「頼みを叶えてくれたこと感謝する これで安心して最期を迎えられる」
親分さん･･･
なにか私がしてあげられることってないのかな･･･
なにか･･････
芦「このこと、あのチビ達は知ってるんですか？」
ギ「いいや、心配させとうなくてな」
芦「だったら、その根全部切ってでも俺が隠世へ祓う！」
安「あ？はぁ？ち、ちょっと待て、切るって･･･！！」
「芦屋くん！？この根は切ってもすぐ戻っちゃうんだよ！？」
芦「だったら他の方法！時間がかかったとしても外します！！」
芦「黙っていなくなるなんて･･･卑怯だ！！」
芦「チビ達が隠世で待ってるんでしょ」
芦「親分の望んだ別れ方はあのチビ達が望む別れ方じゃないはずだ！！」
芦屋くん･･･
ギ「随分と知った口をきくじゃないか 小僧」
ギ「別れを告げねばと何度も思った だがその度に離れとうないと叫びそうになる」
ギ「体を半分に引き千切ってでも隠世へ一緒に行きたかったに決まっとるだろ」
ギ「チビ達の成長がワシの生きがいじゃ。だが、まだあんな小さい我が子をワシは守ってやれない だからせめて隠世へ･･･」
ギ「ワシだって望めるなら、あぁこんなに立派になったもう大丈夫だ、とそう思える日まで見届けてやりたい！！」
ギ「それはもう諦めるしかないがな」
芦「そんな！」
ﾊﾞｯ
ｶﾞｯ
芦「うわっ」
イツキが芦屋くんから薬を取る
芦「安倍さん？」
「イツキ？」
安「どんな方法でもあなたが隠世へ行くことを望むのなら･･･」
安「一つだけ方法がある」
三ノ怪−根憑−(参)→←二ノ怪ー蟻犠ー(伍)/三ノ怪ー根憑(壱)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 163人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！ (2019年1月21日 15時) (
レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです！いつも楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして！お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです！できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みき茶 | 作成日時：2017年12月12日 18時
