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「…、なにそれ」
漫画でよく見る上げて落とされるアレ。
頭を鈍器で殴られた様な衝撃。
期待して、バッカみたい。この下り何回目？
「っ意味わかんない。そんな思わせぶりな事言わないでよ…私がどんだけ苦しんでるか知らないくせに…。もう私に関わらないで！まっつんなんて大っ嫌い！彼女さんとお幸せに！さようなら！」
松川「あ、おい！」
自分の気持ちを抑える事なく、溢れ出てきた言葉をそのまま叫んだ。涙が出そうになるのを必死に堪えて一気に走り出す。
後ろでまっつんが何か言っていた様な気もするけど、そんな事に構ってる余裕なんて無かった。
すぐに息が切れ、呼吸が苦しいけど止まることも出来ずに走り続ける。
急にグッと肩を抑えられ、反動で後ろに倒れそうになる…が、背中にがっしりとした感触。ふわっと香る心地良い匂い。
…私、バカみたい。
松川「おい、っ待てよ…はぁ、何、急に走り出してんの…逃げたって俺に敵うわけないだろ…」
「…う、るさい…っはぁ、はぁ……」
乱れる呼吸を整えようと必死に空気を取り込む。唾を飲み込めば鉄の味。
松川「さっきの、どういう意味？」
「っはあ、、どう言う意味も、っ何も、、ない…」
後ろから抱き締められていることよりも、万年文化部が強豪校のメンバー入りしている人に到底敵うはずもなく、あっという間に追いつかれて引き止められた事が恥ずかしくて顔に血が集まる。
「いいから、離して…」
松川「無理。離したら逃げるでしょ？」
「もう、そんな体力、ない…」
やっと呼吸が整ってきた頃、さっき自分が何を言ったのかフラッシュバックしてまた、恥ずかしさで悶える。
松川「あれって、告白？」
「…そんなわけ無いじゃん。ナルシスト」
そんなわけ、ある。
アレは誰がどう聞いても私がまっつんのこと好きだと言う告白にしか聞こえない。
それでも私は否定するしか無かった。
松川「俺の事好きなの？」
「、…そんなわけ無いでしょ。自惚れすぎ」
松川「耳、真っ赤だけど？」
「うるさい。走ったから」
松川「ふうん…、でも、さようならなんて言うな」
「…知らない。彼女さんがいるんだから別にもう私なんて良いでしょ」
松川「良くない」
「だから、そういう事を言わないでって言ってるのに分かんない訳？」
松川「ってことは、やっぱり俺の事好きって事で良い？」
「好きじゃ、ない」
松川「…そうですか」
ああ、私の、バカ…。
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ツクモ(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。すごく長い間更新出来ずすみませんでした；；それでも思い出してここまで読んでくださって本当に嬉しいです。励みになります！ (2022年11月7日 9時) (
レス) id: f2723cd483 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初コメ失礼致します！大分前にこの作品を読ませていただいて思わず涙が出てしまう程のストーリーで印象に残ったのを、まさかの続きが投稿されたとの通知が来た時に思い出しました!!泣本当に嬉しいですし、書いてくださって本当にありがとうございます…!!応援してます！ (2022年11月3日 0時) (レス) @page45 id: 01f8761484 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ(プロフ) - アオさん» コメントありがとうございます！色々想像しながら読んで頂けて嬉しいです！これからもマイペースにではありますが更新頑張ります＾＾ (2022年3月31日 20時) (レス) id: f2723cd483 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 初コメ失礼します！まっつんは夢主ちゃんに嫉妬して欲しくてやってるのかな！？とか思って興奮したり妄想したりしました（（ とても面白いのでこれからも頑張って下さい！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page40 id: 86830cf76c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツクモ | 作成日時：2021年8月30日 22時
