好きな気持ちは、止まらない。【睦月始】【霜月隼】

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『それで、話って何…？』


私は、始に話を振る。


本題は、これだからね。



「僕達がAのことを皆に

　話したのさ。

　そうすると皆がどんな子か知りたい

　と言うもんでね」



だから今日は来てもらった、と隼は言う。



『そうですか…』



私は何と言っていいかわからず、


適当な言葉で返す。




「せっかくですから、皆で何かしませんか？

　仲を深めるために！」


「いいね〜郁。何かあるかな？」


「うーん…」


「なんかこんなのが出てきたぞ？」




そう言って海さんが差し出したのは、


割り箸で作られたクジだった。




クジを使うゲームとか…


「じゃあ、王様ゲームでもしようか？」


ですよね。


それしかないよね…。


私こういうの苦手なんですよ…


でも、皆楽しそうだし雰囲気悪くするのは


駄目だよね。




「Aさん！やりましょう！」



向こうで元気に駆くんが呼んでいる。



『…うん！』



私は、少し嫌々ながらも


王様ゲームに参加することになった。




まさか、このゲームがきっかけで


あんなことになろうとは…




まだ、誰も予想していなかった。

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