存在証明、その間。沖矢（赤井）side2 ページ48
いつの間にか彼女はショッピングモールを出て、近くの喫茶店に移動していた。坊や達と一緒に近付く。
コ「あれ?Aお姉さんだ!」
「おや、コナン君。お知り合いですか？」
安「あなたは黙ってください。沖矢さん。ああ、こんにちは。Aさん。」
近くに来てからわかったことだか、彼女からは甘い金木犀の香りがした。
『……こんにちは。安室さんにコナン君に…えーっと…』
「沖矢昴です。よろしくお願いしますAさん。」
名前を教えると、引き攣った笑いを返された。坊や達が持っていた紙袋について聞く。……薄々思っていた事だが、あの紙袋には身覚えがある。真逆、な……
引っ越しの挨拶用の品だといって取り出したハンカチセット２つ。矢張り、当たっていた。このブランドは、それなりに値が高いことで有名なのだ。…少なくともそれを挨拶用の品にしようという思考回路は一般人のものじゃぁない。
…そんな矢先に事件が起こった。だが、あまり心配はいらないだろう。此処には、坊やも、俺も、安室君もいるのだから。……そんなことよりも、死体に慣れているのか、眉１つ、声１つあげないAさんの方が気になった。さっきからしきりに何かを考えているようだが。まぁ、今はいいだろう。
その後、坊やの活躍もあって、犯人を見つけだすことができた。が、犯人は隠し持っていた拳銃を使って抵抗した。ご丁寧に安全装置を外して。生憎、今日は拳銃を持ってきていなかった。それに、銃口が此方に向いている以上、下手に動くわけにはいかなかった。そんな時だった。
『ねぇ、店員さん。』
にこやかな笑顔で彼女は犯人に近付いていた。
『面白いものを持ってますね。本物ですか?』
「ああそうさ。本物だよ。」
『へぇ!本物なんですか!この日本で買うんじゃ、相当高いのでは?』
彼女は何をしているんだ。あんなの、頭の螺子が外れてる行動とも言えることだぞ。
「ああそうさ。大金をはたいて買ったさ。復讐のために!」
『…っふ…あっははははは!馬鹿なんですかあなたは。そんなものに頼るなんて、なんて情けない。』
「なんだとぉ!!」
男は逆上して、銃口を彼女に向けた。それでも彼女は澄ました態度だ。
『あら、私を撃つ気ですか？』
「ああ、どうせ俺は人殺しだ!今更何も変わらん!」
『へえー、じゃあ、お願いしますよ。私のおすすめはここ。』
そうやって彼女は自分の頭をトントンと指した。相変わらずの澄ました態度と笑顔で。
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月兎(プロフ) - (名前)さん» そう言ってくれてありがとうございます。更新の励みになります! (2019年4月24日 17時) (
レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 月兎さん» はい！！楽しみにしてます！！ (2019年4月24日 16時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - (名前)さん» わわっ!ありがとうございます!更新、これからも頑張りますね! (2019年4月24日 15時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - コメントくださいって書いてあったので、コメントしました！！面白いです！再新まってます！！ (2019年4月24日 7時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月兎 | 作成日時：2019年3月14日 18時
