20つ目の存在証明 ページ35
『ねぇ、店員さん。』
にこやかな笑顔で一歩近づく。
『面白いものを持ってますね。本物ですか?』
「ああそうさ。本物だよ。」
周りから危ない!とか、下がりなさい!とかそんな声が聞こえる。
『へぇ!本物なんですか!この日本で買うんじゃ、相当高いのでは?』
あくまで笑顔は崩さない。
「ああそうさ。大金をはたいて買ったさ。復讐のために!」
『…っふ…あっははははは!馬鹿なんですかあなたは。そんなものに頼るなんて、なんて情けない。』
「なんだとぉ!!」
男は逆上して、銃口を私に向ける。狙いどうりだ。
『あら、私を撃つ気ですか？』
「ああ、どうせ俺は人殺しだ!今更何も変わらん!」
『へえー、じゃあ、お願いしますよ。私のおすすめはここ。』
トントンと頭を指さして、にっこり微笑む。
『ここなら、私が死ぬ確率は高いですし、素人のあなたでも狙いやすい。』
そう言いながら、また犯人に歩み寄る。
『さあさあ、撃ってくださいよ、私を。どうせ今更一人増えたって、関係ないでしょう?』
更に男に近づく。銃口が頭に当たるのを感じる。
『さあさあ、撃ってくださいよ。尤も、
＿＿＿これでも私を撃てるなら。』
男を
男が怯んだのを見て、一気に畳み掛ける。男の手から銃を離させ、投げ飛ばして抑える。
『まぁ、尤も、まだ私は死ぬ気はないので?勘違いしないでくださいね。』
一拍遅れて警察が確保のために動き出す。男は抵抗する気も失せたのか、されるがままに手錠をかけられ、連行される。すると、警察車両に乗る前に、私の方を振り向き、
「オイ、アンタ。」
『なんですか?』
「アンタは何者なんだ?」
『私の名前は徳田A。ただの探偵ですよ。』
「……そうか。」
そう言って男はパトカーに乗った。
刑「あの、事情聴取があるので、来てもらえますか?」
『ああ、全然大丈夫ですよ。』
そう言って私は警察署へと向かった。
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月兎(プロフ) - (名前)さん» そう言ってくれてありがとうございます。更新の励みになります! (2019年4月24日 17時) (
レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 月兎さん» はい！！楽しみにしてます！！ (2019年4月24日 16時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - (名前)さん» わわっ!ありがとうございます!更新、これからも頑張りますね! (2019年4月24日 15時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - コメントくださいって書いてあったので、コメントしました！！面白いです！再新まってます！！ (2019年4月24日 7時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月兎 | 作成日時：2019年3月14日 18時
