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15つ目の存在証明 ページ28

ふと空を仰ぎ見る。青い空が目に痛い。空を見るなんて、久し振りだ。
 取り敢えず、街を歩いて情報収集をすることにした。
 その前に寝床を確保しなければ、夜の世界の人間に捕まるなんてまっぴらごめんだ。ケータイで近くのホテルを調べようとしたその時。

[〜♪]

 小泉八雲からの着信があった。出ないでおこうかとも思ったが、そういうことをすると、後々面倒臭いことになることを思い出したので、着信にでる。

『……はい。徳田です。』

八「何故かしら?電話越しでも伝わる負のオーラを感じるのだけど。」

『せっかくさっき嫌いな人物から離れられたのですけどね、まあた関わってきたのでイライラしてるんです。』

八「あら、江戸川コナンか、ふる……安室透でもいたの?」

『貴女ですけど。』

八「冷たいわね〜。え、何?今更の反抗期?」

『……私の台詞の何処をどうとったらそういう考えになるのか、お教え願いたいくらいですよ。全く……』

八「えぇ〜あら、やっぱり反抗期ね!よかったわ。Aちゃんったら全くそういう素振り無かったから心配したのよ?」

 八雲の反応に抑え込んでいたどろどろとしたどす黒い負の感情が抑えきれなくなる。

『なんで貴女は私の母親でもないのに、そういう反応をするの?』

八「それは……」

『調子に乗らないで。貴女は私の母親じゃあ無いんだから。』

八「……そうね。悪かったわ。度が過ぎてたわね。ごめんなさい。さっき言い忘れたことを言っとく。一応、貴女の家とか用意してるし、後で送るから。戸籍とかそういう情報もあるから。大丈夫。気にしないで。誰か呼びたいときはこのケータイで連絡してちょうだい。じゃあね。」

 そう言って電話は切れた。それから数秒後私が住むらしい家の住所とかが送られてきた。

『はぁ…何やってんだろ。私。』

 先程の八雲との会話を思い出して、自傷気味になる。どうしても、私の立場を頭で理解していても、それを私の身体や精神(こころ)はそれを頑なに拒んでいた。それが何故なのか私にもわからない。__あの織田作ならわかるのだろうか今の私の言葉で上手く表せない気持ちを。

『………織田作。』

 ……あの赤銅色の髪の色。血を大量に失い、青褪めていく顔色。その時の私達ではどうしようもできないほど流れ出た血。

__ねぇ、織田作、教えてよ。私はこれからどうすれば良いのかを。
 四年前のあの日のように。
………私に教えてよ。ねぇ。

閑話休題と言う名の番外編(ギャグ)→←14つ目の存在証明



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月兎(プロフ) - (名前)さん» そう言ってくれてありがとうございます。更新の励みになります! (2019年4月24日 17時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 月兎さん» はい!!楽しみにしてます!! (2019年4月24日 16時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - (名前)さん» わわっ!ありがとうございます!更新、これからも頑張りますね! (2019年4月24日 15時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - コメントくださいって書いてあったので、コメントしました!!面白いです!再新まってます!! (2019年4月24日 7時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月兎 | 作成日時:2019年3月14日 18時

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