少女の存在証明2 ページ10
という訳で高校に行ったら
「あ、転校生の徳田Aさんね。よろしく。」
と、言われたので相変わらず八雲が記憶改竄したのだろうかと思ってしまう。私の所属するクラスは、2年B組だという。
『緊張する』
何しろ、学校は初めてだ。何処かで失敗するかもしれない。
……………そう思ってた時期が私にもあった。思ってた以上に高校の皆は優しかった。特に…
蘭「私、毛利蘭って言うの。よろしくね。」
園「私は鈴木園子よ。」
世「僕は世良真純」
『よ、よろしく…毛利さん、鈴木さん、世良さん。』
少し顔を引き攣らせる。転校生っていうのはそんなに珍しいものなのか。ナオミちゃんに聞いておけば良かった。真逆、ここまで転校生というポジションは目立つのか。穏便にことは進まないのはわかっていたけど………
蘭「えっと、徳田さんは………」
初対面の人ならば、その言い方も理解できる。確かに一番無難な呼び方だろう。でも、それは同時に相手と一定の距離をとることを宣言したようなものだ。
『えっと、私のことは、気軽にAって呼んでも大丈夫だよ。せっかくだから友達になりたいんだ。駄目………かな?』
すると3人は互いの顔を見合わせてくすりと笑った。
園「当たり前よ!よろしくねA!」
『う、うん。よろしく………』
蘭「だから、私達のも下の名前で呼んでいいから!」
『い、いや……流石にそれは………』
世「遠慮しなくていいんだぞ?」
『だって、私はさっき会ったばかりで、それに、いきなり友達になろうって烏滸がましいような気がして……』
蘭「そんなことはないよ、A。」
園「そーよ、そんなの別に烏滸がましくないわよ。」
世「友達になるのに日にちとか、時間とか関係ないだろ?」
そんなのは関係ない。当たり前だと言うように笑う3人。
＿＿＿そんな言葉を聞いたのは久し振りで。
『ありがとう。3人共。』
心の底から笑えたような気がして。
どういう訳か3人の頬が赤く染まっていたけど。きっと此処での生活は楽しいものになる。そう感じられた。
蘭「Aって、笑うとすごいかわいいのね。」
世「すっげー綺麗だな!」
園「思わぬ伏兵ね………」
『えっと……あり……がと?』
心機一転のつもりで三つ編みにした髪を触りながら言う。
園「自己紹介したときのような無愛想な顔よりもそっちの方が絶対にいいわよ。」
あれは、私も微笑もうと思ったけど緊張で表情筋が硬くなっただけなのだけどね。
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イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです更新待ってます頑張ってください！！ (2020年4月20日 14時) (
レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 雨咲 水葉さん» わわっ!マジですか……急いで書いたからかなぁ……すぐ訂正しますね! (2019年8月16日 0時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 突然すみません、最新話の最後のあたりの誤字に気になってしまって....。その辺り、夢主男装してるはずなのに記載されているものは女装になってしまってますよ。 (2019年8月16日 0時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 真昼ノ夜さん» はわわっ!ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。期待にそえるよう、これからも精進していきます! (2019年6月11日 19時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
真昼ノ夜 - この小説めちゃくちゃ大好きです！ヘ(≧▽≦ヘ)♪これからも応援してます！！ (2019年6月11日 18時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月兎 | 作成日時：2019年5月19日 17時
