存在証明、その間。風見side3 ページ5
降「大丈夫か?敵は何処にいる!」
「それが……降谷さん、彼処です。」
諸「あれ?風見さん、コイツ等全員のびてませんか?」
諸伏が不思議そうに完全にのびている敵を見る。
「……ああ、まぁ…………………………」
降・諸「……………………………………(じーっ)」
「な、何ですか……それは、私がやったんじゃないですよ。」
しどろもどろになりながら、無罪を主張する。
降「じゃあ、誰がやったんだ?これ。」
「少女が……」
降「は?」
諸「少女?」
「ええ、二人が来る前に、少女が倒したんです。……名前は聞きそびれましたが、容姿なら覚えてます。」
そう、あの少女。
降「どんな容姿だったんだ?その少女は。」
「ええっと……………」
思い出そうとする。しかし、何故か思い出せない。彼女の髪色は?瞳の色は?声色は?容姿は?全てが思い出せなくなっていた。
降「おい、風見どうかしたのか?」
降谷さんも諸伏も、訝しむような目で自分を見る。
「すいません。どういうわけか思い出せなくて……」
諸「風見さん、なんか些細なことでも覚えてないんですか?」
心配そうに、諸伏が言う。何か、何か、覚えていることは……そのとき、自分の左手が何かを握っているような感触があった。その何かを確認する。握っていたのは小さな
諸「石?」
降「只の石ころでもなさそうだな。宝石みたいだが…何故赤なんだ。」
諸「まぁまぁ、別にいいじゃないかそこは。問題はこれは何故風見さんが持っていたかだろ?」
そう言って、諸伏が石を触る。その瞬間だった。石は赤色から
諸「ど、どういうことだよ、これ………」
降「さっきまで赤だったよな?この石。」
だが、それでとあることを思い出せた。
「!そうだ、それは確かその少女がお守だと言って渡した石で、それを少女は確か素手で持っていた筈です。」
諸「そうか、なら指紋は採取できますね。」
降「まぁ、指紋だけ採れたところであまり意味はないと思うが、まぁいいだろう。」
その後、我々は犯人を拘束した。自分を助けた少女には、いつか逢えるだろうか。逢う事ができたなら、そのときは____
「しっかりとお礼を言いたいな。」
空高くに青白く浮かぶ満月を見て微笑んだ。
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イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです更新待ってます頑張ってください!! (2020年4月20日 14時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 雨咲 水葉さん» わわっ!マジですか……急いで書いたからかなぁ……すぐ訂正しますね! (2019年8月16日 0時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 突然すみません、最新話の最後のあたりの誤字に気になってしまって....。その辺り、夢主男装してるはずなのに記載されているものは女装になってしまってますよ。 (2019年8月16日 0時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 真昼ノ夜さん» はわわっ!ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。期待にそえるよう、これからも精進していきます! (2019年6月11日 19時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
真昼ノ夜 - この小説めちゃくちゃ大好きです!ヘ(≧▽≦ヘ)♪これからも応援してます!! (2019年6月11日 18時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月兎 | 作成日時:2019年5月19日 17時