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少女の存在証明4 ページ12

蘭ちゃんに謝りながらも考える。工藤新一、昨日、ついででこの世界を知るために色々調べたものの一つ。トロピカルランドで事件を解決した後に行方不明となった高校生探偵。

『(彼が行方不明になったその日に彼____

 ちらりと小さな探偵の方を見る。

 ……江戸川コナンが表れた。)』

 そこから、蘭ちゃんの父親である毛利小五郎が名探偵、"眠りの小五郎"として有名になった。あまりにも出来過ぎた話だ。それに江戸川コナンは写真で見た工藤新一をそのまま幼くしたような見た目だ。

『真逆、ね。』

 頭の中に浮かんだ考察をナイナイと否定する。この世界に異能力なんてなかった筈だ。異能力でも無いのに、身体を縮めること(・・・・・・・・)はできないだろう。でも、もし、そんな薬があるとすればどうなる?

『ねぇ、コナン君』

コ「なあに?Aお姉さん?」

 興味本位じゃない。ただ、確認してみたかった。私の推理が合っているかどうか確認するために。

『人の身体を縮めるような薬を知らない?』

 途端にコナン君の目が大きく見開かれる。これは、あると見ていいだろう。

コ「お姉さん、そんなファンタジーじみた薬、あるわけないじゃん。」

『だよねぇ、ごめんね変な事聞いて。』

コ「ううん、全然大丈夫だよ。」

 そう言いながらも彼が私に向ける視線は更に鋭くなっていた。コナン君、警戒心がバレてるよ。

安「それはそうと、中に入りましょうか。」

 安室さんがそう提案したので、中に入ることにした。どうやら先客がいたようで、小学生4人がテーブル席に座っていた。

?「あー!コナン君帰ってきた!」

?「全く、遅いですよ!」

?「そうだぜ、コナン。」

?「お帰り」

 思わず目を見開いた。彼等を無意識にあの子達に寄せていた。4年前、大人達の身勝手な抗争に巻き込まれ死んでしまった織田作が育てていたあの5人の孤児。ついつい、重ねずにはいられなかった。彼等と似ていた。どこまでも、どこまでも。

?「どうしたの?お姉さん」

 カチューシャをつけたボブくらいの女の子が不思議そうに声をかける。

『大丈夫よ。ただ、似てるなって思っただけだから。』

 取り繕うように微笑んで見せる。

『一度死んだはずの死人が蘇った気分だ。』

 小さく、力無くそう呟いた。

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イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです更新待ってます頑張ってください!! (2020年4月20日 14時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 雨咲 水葉さん» わわっ!マジですか……急いで書いたからかなぁ……すぐ訂正しますね! (2019年8月16日 0時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 突然すみません、最新話の最後のあたりの誤字に気になってしまって....。その辺り、夢主男装してるはずなのに記載されているものは女装になってしまってますよ。 (2019年8月16日 0時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 真昼ノ夜さん» はわわっ!ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。期待にそえるよう、これからも精進していきます! (2019年6月11日 19時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
真昼ノ夜 - この小説めちゃくちゃ大好きです!ヘ(≧▽≦ヘ)♪これからも応援してます!! (2019年6月11日 18時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月兎 | 作成日時:2019年5月19日 17時

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