少女の存在証明14 ページ37
学校が終わり、一人で家に帰っている。今日は蘭ちゃんも園子ちゃんも真純ちゃんも用事があるらしく、一緒にいない。別に一人は慣れているのでなんの問題もないけど。
『………誰かいないかな』
そう思っていると私の前に見知った子が一人で歩いていた。
『(あれは……哀ちゃんだっけ?)』
だとしたら好都合だと思った。丁度彼女と話したいと考えていたし。
『やぁ、こんにちは哀ちゃん』
そう話しかければ哀ちゃんは驚いたように振り向き、此方を確認するなり、少し怯えながら何？と聞いてきた。……うーん、私がそういう風にしちゃったんだけど地味に傷付くなぁ
『哀ちゃんも今学校の帰り?よかったら一緒に途中まで帰らない?』
灰「……途中までなら」
『ありがとね。いやー、今日は私一人だけだから寂しくて。』
灰「そう……」
そっけない……いや、怯えているのか?これは。一緒に歩いて、最初は普通の世間話をしよう。それから私の聞きたいことを聞けばいい。
目論見通り、世間話をすればある程度は彼女の警戒心がとけたようだ。此れなら本題を切り出しても大丈夫だろう。
『ところでさ、哀ちゃん………私には君
灰「……何を言ってるの?私は………」
明らかに彼女に動揺が走った。
『別に君だけじゃない。コナン君も同じように見えるよ。……ねぇ、本当は君達は小学一年生じゃなくてもっと大人の年齢なんじゃない?』
灰「それ……は違……う」
『……そんな言ったって無駄だよ。私は君の過去を知っている。君だけじゃない。コナン君も、安室さんも、沖矢さんだってそう……残念だけど私の前で嘘をつくことなんて出来ないよ。宮野志保さん?』
哀ちゃんは更に怯えていた。……一寸申し訳ない。
灰「それで……何がしたいのよ…私を組織に差し出す気?」
わぁー悪い方向に勘違いされてるな
『差し出すぅ?何でそんなことをしないといけないのさ。残念だけどそんなことをする気はさらさらないよ。』
灰「……え?」
『私がしたいのはその逆。君をその組織から守る手助けをさせてよ』
にっこりと微笑めば怯えた顔から一転。きょとんとした顔をした。
灰「え?どういう風の吹きまわし?」
『あのねぇ……私からどんな気配を感じ取ったのか知らないけど、私は最初から君達の味方だよ?』
そう、だから敵みたいに扱われるのは本当に遺憾でしかない。
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イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです更新待ってます頑張ってください！！ (2020年4月20日 14時) (
レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 雨咲 水葉さん» わわっ!マジですか……急いで書いたからかなぁ……すぐ訂正しますね! (2019年8月16日 0時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 突然すみません、最新話の最後のあたりの誤字に気になってしまって....。その辺り、夢主男装してるはずなのに記載されているものは女装になってしまってますよ。 (2019年8月16日 0時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 真昼ノ夜さん» はわわっ!ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。期待にそえるよう、これからも精進していきます! (2019年6月11日 19時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
真昼ノ夜 - この小説めちゃくちゃ大好きです！ヘ(≧▽≦ヘ)♪これからも応援してます！！ (2019年6月11日 18時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月兎 | 作成日時：2019年5月19日 17時
