検索窓
今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:73,232 hit

存在証明、その間。コナンside2 ページ21

彼女の視線には恐怖さえ感じた。穏やかそうな目の中に底知れぬ何かが、興味本位で見てはいけない何かが蠢いていた。

『ねぇ、コナン君』

「なあに?Aお姉さん?」

 さっきまでただ此方をじっと見ていたAさんは急に俺に話しかけてきた。

『人の身体を縮めるような薬を知らない?』

 心臓を鷲掴みにされたような気がした。

「お姉さん、そんなファンタジーじみた薬、あるわけないじゃん。」

 驚きや焦り、色々なものが混ざり合ってグチャグチャになって、上手く誤魔化せない。

『だよねぇ、ごめんね変な事聞いて。』

 朗らかな声でかえすAさん。

「ううん、全然大丈夫だよ。」

 全然大丈夫じゃあなかった。彼女はきっとわかってる筈だ。俺の正体を。安室さんが中に入るよう促し、店の中に入る。

歩「あー!コナン君帰ってきた!」

光「全く、遅いですよ!」

元「そうだぜ、コナン。」

灰「お帰り」

 それぞれに色んなことを言う4人。ちらりとAさんの方を見ると、あいつら(少年探偵団)を見て、驚いていた。

歩「どうしたの?お姉さん」

 歩美ちゃんが不思議そうにAさんに問うた。

『大丈夫よ。ただ、似てるなって思っただけだから。』

 取り繕うように微笑んだ彼女。……そんなことより、誰を見て似てるなって思ったんだ?場合によっては……

『一度死んだはずの死人が蘇った気分だ。』

 小さく、力無くそう呟いたAさんの言葉で察した。灰原のことだと。きっとこの人は……宮野志保(シェリー)を知っている。

存在証明、その間。コナンside3→←存在証明、その間。コナンside



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (98 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
298人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです更新待ってます頑張ってください!! (2020年4月20日 14時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 雨咲 水葉さん» わわっ!マジですか……急いで書いたからかなぁ……すぐ訂正しますね! (2019年8月16日 0時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 突然すみません、最新話の最後のあたりの誤字に気になってしまって....。その辺り、夢主男装してるはずなのに記載されているものは女装になってしまってますよ。 (2019年8月16日 0時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 真昼ノ夜さん» はわわっ!ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。期待にそえるよう、これからも精進していきます! (2019年6月11日 19時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
真昼ノ夜 - この小説めちゃくちゃ大好きです!ヘ(≧▽≦ヘ)♪これからも応援してます!! (2019年6月11日 18時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月兎 | 作成日時:2019年5月19日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。