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『 そうだ 、真希ちゃんにお土産があるのを忘れていたよ 。 』
荷物を漁り、大きめの木箱を取り出した。
そしてそれを手渡す。
「 なんだこれ 。 」
『 真希ちゃんが欲しがってた物さ 』
そう言うと目を見開き慌てて箱を開ける。中に入っていたのは長さを自由に変えれる薙刀。私が少し前まで使っていた呪具の一つ。売れば5億はするだろう。
「 これ 、貰っていいのかよ…！ 」
『 勿論いいに決まってるだろう ？ 私はこれがあるからね 。 』
「 これって"獅子風神"…… ？ 」
『 さすが伏黒くんだね 。そうだよ 。 』
呪術師として長けている者はそれがどういう代物なのか分かるだろう。
「 貴重な物ですよね… ？ 」
『 らしいね 。でも私はもう要らないから欲しがってた真希ちゃんに譲るさ 。 』
「 あのー…ししふうじんってなんだ… ？ 呪具って事は分かるんだけど… 」
そう発したのは虎杖くんだった。
そうだこの子は一般人から器になって呪術師になったんだった。知らなくて当然だ。
『 獅子風神 。獅子に風に神で獅子風神 。私の家で大事にされてた呪具の一つさ 。売れば5億の価値になるね 』
"5億"という単語に言葉にならない声を出し数名が生唾を飲んだ。
『 本来呪具は呪力が既に込められているから呪具なのだがこれは祓った呪霊の呪力を吸収して発散する代物なんだ 。 』
「 呪力がなかったらそもそも祓えないんじゃ… ？ 」
『 いい着目点だね 。だが 、そこに関しては私も分からないとしか言えないんだ 。これを初めて手にした御先祖様はどうやって祓ったんだろうね 。 』
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Chloe(プロフ) - りんごさん» こちらこそご愛読ありがとうございました！本誌がどうなるかでまた追加話を書くかも知れませんが楽しんでいただけたようで何よりです！ (2021年8月20日 4時) (
レス) id: a7a75e107e (このIDを非表示/違反報告)
りんご - これまじのお話なんですけど、最終話で泣きました！感動しました！最後まで書いてくれてありがとうございました！ (2021年8月20日 3時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chloe | 作成日時：2021年2月3日 5時
