あと4日 ページ5
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『七海ー!遊び行こ!!』
彼女が唐突にそう言ってくることはよくあった。そして任務がない日は必ずこうやって部屋をノックして言ってくる。
「あ、やっと七海出てきた!遅いぞー!」
「…部屋でゆっくりしたいんですが。」
『ダメでーす!ほら、準備して!』
「して!」
ため息をついて必需品を持つともう一度部屋を出る。楽しそうに先導する彼女は補助監督が待つ車に乗った。
『田中さーん!レッツゴー!』
補助監督の田中さんは苦笑いをして車を走らせる。暫くすると磯の香りが広がる。
『いぇーい!海着いた!』
「ここ私有地の海ですよね?」
『うん!五条先輩の海!』
「っえ。」
『なんか、遊びたいけど海行くと女の人に絡まれるから海買ったって言ってたから借りた!』
「…あの人は何してんだ…本当に。」
「あ!水着とか持ってきてない!」
『足だけ浸かって砂で遊ぼうよ!』
「貴方、何歳児ですか。」
『いーじゃん!たまには!ねー!灰原!』
「ねー!」
二人は靴を脱ぐと海に足をつける。冷たい冷たいとはしゃぐ二人。私は無意識にその姿を写真に撮った。そして、そのまま五条さんに写真を送る。
暫くすると「楽しんでこいよ」と五条さんから返信が来る。こういうところを考えるとやっぱり五条さんは先輩なんだと、理解した。
『七海ー、何に遠巻きに見てるのよ!気持ちいーよ!』
大きく手を振るA。私は靴を脱いでズボンの裾を上げ、海に浸かった。
「次来る時は水着持ってこないとなー。」
『ははっ、だね!』
「次からは前もって言ってくださいね。」
『わかってるって!ごめんじゃん!』
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森 - はー…泣いた…うわぁぁぁぁ(泣) (2022年2月25日 1時) (レス) @page13 id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
不登校 - 面白かったです…。涙目になりながら見てました。なんか最初から謎に悲しい感じ?がしてて、短いのに凄く満足がいく終わり方でした。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年4月8日 2時) (レス) id: b82930c744 (このIDを非表示/違反報告)
conny(プロフ) - 泣いちゃいました…。素敵な作品をありがとうございます。 (2021年3月25日 1時) (レス) id: 712cd20bd6 (このIDを非表示/違反報告)
MiO(プロフ) - じんわり、、、、( ; ; ) (2021年2月15日 3時) (レス) id: 2121e4080a (このIDを非表示/違反報告)
Chloe(プロフ) - 笑って「お疲れ様」って言われれば絶対ナナミンでも泣くと信じて疑わない作者です。 (2021年2月12日 22時) (レス) id: d32e84793c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Chloe | 作成日時:2021年2月1日 0時