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やっと言えた心の内 ページ6
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あちこちで騒音が聞こえる。
私はやってくる呪術師を殺しながらその場に立っていた。
そして彼はやってきた。
『悟』
そう名前を呼べば彼は顔を歪めた。
「千愛…っお前なんで…」
震える声でそう言う彼から目を逸らす。
『私は悟が憎かった。簡単に最強になる君が。同じくらい頑張ったのに私はずっと君の影だったんだ。』
そう言いただ、いつも通り笑った。
「俺はお前が居たから頑張ってこれたんだ。お前がそばに居たから。…伝わらなかったみたいだけど。」
そう言い悟も笑う。
『傑は先に逝っちゃたみたいだね。』
「あぁ」
目を伏せそう言うと彼は短くそう返事した。
『ね、最期に硝子に会わせて。』
こんな無理なお願いをしても彼は「煙草一本分だけね」と言うあたり私に甘すぎるよ。
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作者名：Chloe | 作成日時：2021年1月21日 2時
