【呪術廻戦】自分らしくいたかった彼女の話 (ページ5)

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後戻りはできないページ5

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それから何年経ったかな。
傑と私、そして何人かの仲間のようなもの。

傑が助けた女の子達と私で高専までやってくる。

『傑、私はここで別れるよ。後で合流する。』

「わかったよ。」

『ミミ、ナナ、いい子にしてるんだよ？』

「「はーい！」」

私は一人高専のある一室を目指す。
そしてその部屋の窓に腰かける。

『硝子、久しぶり』

そう言い笑いかけると硝子も何ともない顔でこっちを見る。

「なんだ、元気そうじゃん。」

いつもはキツイくらいする煙草の臭いがしない。
禁煙中なんだ、とどうでもいいことを考えていた。

『硝子は怒ってる？』

私は聞こえるか聞こえないかくらいの声量で呟く。

「さぁ？どうだと思う？」

目を伏せ、悲しそうな表情を見せる彼女に胸がキュッと締め付けられる。

『ごめんね。』

そう言い硝子の元を離れた。

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「何のごめんだよ、馬鹿千愛。」と硝子は泣きそうな顔で呟いた。
私はそれを知らないふりをした。

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