自傷と自証

自証 12 ページ13

「頼りにすることがあればね」

少し笑ってみせた。

影山「おう」


飛雄の表情がまた緩く和んだ


日向「お〜い影山！Aさ〜ん！」

影山「うるせぇぞボケ」


「まぁまぁ…w」


日向「大地さんが肉まん奢ってくれるってよ！」


影山・A「⁈」

ナイスタイミングで飛雄と顔を見合わせた。

西谷「日向お前速ぇな‼」


田中「ズリィぞ日向ぁ‼」


菅原「お前ら、もう暗いんだから大声出すなよな」


澤村「はぁ…全く」


旭「西谷、元気だなぁ」ニッコリ


山口「俺達も行こうよツッキー」


月島「…………」


皆んな集まってきた。

日向「俺先〜‼」


影山「⁉、待て日向ボケェ‼‼」


「楽しそうだね」


飛雄はこんな愉快な先輩と同級生とバレーしてたんだ…

安心した反面、少し辛かった。





澤村「浅木、はい肉まん」


「ありがとうございます」


さすが主将、チームがまとまる訳だ。まだ飛雄はあれだけど…


影山「日向ボケ‼」


日向「んだと‼」


「はぁ」


澤村「影山って前からあんな感じだったのか？」


菅原「確かに、俺も気になるべ」


先輩方から質問が飛んで来る。


「前は純粋というか活発な感じだったんですけどあの試合の頃から…」


菅原「そういやあの試合見た時はそんな感じだったな」


澤村「1人でやってる、みたいな」


「いや…飛雄はただ不器用なだけで悪気があってしているんじゃないんです」

つい口が動いてしまった。

菅原「影山のことに詳しいなぁ浅木は」


「幼馴染ですから」


後輩にも気を配ってくれる先輩は多分滅多に居ないと思う、中学の時私なんか最悪だったから。

初めて先輩としっかり話せた気がする。

時計を見ると少し遅くなっていた


「私、そろそろ帰ります。飛雄、私先に帰ってるね」


影山「おう」

日向「じゃあねAさん！」


「うん」


澤村「おう、気を付けてな。明後日合宿だから、準備しておけよ？」


「了解です」

私は店内を後にした。








もぐもぐモグモグmogmog


「うまっ……今日は晩ご飯いらないかも」






いつもより美味しく感じた。

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