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眼下の夜景。
きっと俺の見ている世界と、
彼の見ている世界はもう違うのだと思う。
吸血鬼の目は暗闇に強い。
まばゆい光だけを捉える人間の目とは違い、
すべてが鮮明に、昼間のように見える。
こんな風に、きっと阿部ちゃんと俺の見る世界はどんどん少しずつすれ違って行ってしまうのだろうか。
自分が彼に「好きだ」と伝えたところで、
「真実」を伝えたところで、
彼を傷つけてしまうだけではないだろうか。
残っていたつまみをすべて食べ、
ビールも全て飲み干した。
皿を洗い、空っぽになった缶を軽く水で洗いでからキッチンに並べる。
阿部ちゃんの部屋なのに、
すっかりここの扱いにも慣れた。
彼がどんな風に皿を洗って、
どんな風に缶を処理しているのか、
冷蔵庫には何が常備してあって、
毎週何曜日がゴミの日か。
世界はどんどんすれ違っていくのに、
環境はどんどん重なっていく。
誰よりも彼のことを知っているはずなのに、
どんどん遠くなっていく。
このむしゃくしゃした、もどかしい感情を
どこにぶつけていいのか分からない。
「…めめ」
わずかに開いていた寝室の扉の隙間から弱々しい声が聞こえた気がして、
俺は蛇口から流れる水を止めて、寝室の扉を開く。
「めめ、」
ベッドからまさに今立ち上がろうとしていた阿部ちゃんの身体がぐらりと揺れたのをギリギリのところで支えた。
阿部ちゃんは本当に危なっかしい。
「もう起きたの？」
「よかった。まだめめいた」
「当たり前でしょ。まだいますよ。
…顔色酷いよ。
もう少し寝ていた方がいい」
じぶんでそんなことを言いながら、
どの口が言うんだか、と自分でツッコミを入れざるを得なかった。
彼は意識があるのかないのか、
俺に甘えるようにしがみついてくる。
普段の彼からは考えられないような行動だけど、
血を飲んだ後は、時折こんな風に甘えてくる彼がたまらなく愛おしい。
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haryu(プロフ) - パスワードにつきましては、調べればすぐに出てくる簡単なものになりますのであえて明言はしないつもりです…どうしてもの場合は、この界隈で気を付けていることをメッセージ等で教えていただけましたらお伝えするかもですが、とっても簡単なので調べてみてくださいね (2021年7月27日 21時) (
レス) id: 4773123c33 (このIDを非表示/違反報告)
maeson(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております☆PWの件でメッセージを送りましたので、確認していた抱けると嬉しいです。よろしくお願いします。 (2021年7月16日 0時) (レス) id: fb509ff87f (このIDを非表示/違反報告)
るあ - すみません（汗）1つ聞きたいのですが、haryu様がパスワードを掛けている作品のパスワードが分からないので答えてもしくはヒントを頂きたいです (2021年7月13日 21時) (レス) id: 6c3c1d460c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haryu
| 作成日時：2021年1月2日 22時
