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「うん、ちょっと待って。
いや、その、信じてないとかじゃないんだけど、
突然血をください、と言われても」
mm「…そう、ですよね」
目黒はまたしおらしくなって、視線を下に落とすと、
適当に頼んだドリンクバーのジュースをごくごくと飲み始めた。
たまたまトマトジュースを選んでいただけなのに、
赤い液体が彼に吸い上げられていくのを見て、
動悸が止まらない。
「ちょっと、考えさせてくれない？」
mm「もちろんです」
目黒はトマトジュースを飲み干して、
空になったグラスのストローを弄びながら言った。
「仮に、俺が血を目黒に飲まれたとして、
俺も吸血鬼になっちゃう、とか
そういうのは…」
mm「ないです。
俺が吸血鬼にしようと思えばできるらしいけど、
俺もダンピールなので、
えっと、あの、四分の一みたいな、」
「クオーター？」
mm「そう、それ」
ダンピール。
吸血鬼の伝説に登場する、
人間と吸血鬼の混血種を示すらしいその言葉が、
彼の口からは当たり前に飛び出した。
目黒が、ダンピール。
mm「俺はダンピールだから、
毎日血を飲まなくても生きていけるし、
普通の食事で栄養も取れる。
だけど、ある程度血を飲んで制御しないと、
太陽とか大蒜とか…
…吸血衝動とか、
そういうのがしんどくなるっぽい」
「…今は？」
mm「まぁ、それなりに…
太陽とかライトとか眩しくて嫌になるし、
大蒜料理も今は無理。
それに、」
彼の目がギラリと俺の首筋を捉えたような気がして、
咄嗟に首元を手で隠した。
mm「…なんでもないっす」
彼はそう言って目をそらし、
空になったグラスを持って席を立った。
スラリと長い手足、美しい顔立ち。
肌は浅黒く、白い歯は至って普通で、
どこからどう見ても「人間」だ。
急に同じグループのメンバーにそんな風に言われても、
やっぱり簡単には受け入れられない。
mm「阿部ちゃん、はい」
目の前にメロンソーダが置かれた。
色々考えているうちに、
自分もいつの間にか飲み物を飲み干してしまっていたらしい。
「ありがとう」
mm「いえ」
目黒の飲み物はオレンジジュースに変わっていて、
なぜかホッとする自分がいた。
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haryu(プロフ) - パスワードにつきましては、調べればすぐに出てくる簡単なものになりますのであえて明言はしないつもりです…どうしてもの場合は、この界隈で気を付けていることをメッセージ等で教えていただけましたらお伝えするかもですが、とっても簡単なので調べてみてくださいね (2021年7月27日 21時) (
レス) id: 4773123c33 (このIDを非表示/違反報告)
maeson(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております☆PWの件でメッセージを送りましたので、確認していた抱けると嬉しいです。よろしくお願いします。 (2021年7月16日 0時) (レス) id: fb509ff87f (このIDを非表示/違反報告)
るあ - すみません（汗）1つ聞きたいのですが、haryu様がパスワードを掛けている作品のパスワードが分からないので答えてもしくはヒントを頂きたいです (2021年7月13日 21時) (レス) id: 6c3c1d460c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haryu
| 作成日時：2021年1月2日 22時
