#178！ ページ39
依千花side
午前中の合同練習が終わると、1試合できるほどの時間が余った。
貴「ビブス持ってきました！」
そうなってくると、『もちろん試合をしたい！』というのが大多数を占めるわけで…
そんな意思を主張し始める人たちが出てきたところで予め準備していたビブスを取りに行ったところである。
国見「嘘でしょ…(ボソっ)」
仁花ちゃんと共にビブスを配っていると聞こえたのは国見君の小声。
及川「ちょっと！国見ちゃん！聞こえてるよ！」
国見「はーい。」
こういう態度でも、試合になると低燃費ながらも冷静に試合の流れを見ていて、後半に余力を使って戦ってくれる頼もしい後輩だ。
及川「国見ちゃんひどい！」
余談ですが、及川さんをイジる時の顔はものすごく楽しそうです。
青城「ナイッサァァァ！」
烏野「サッ来ォォォい！」
ゲーム開始のサーブは及川さんから。
烏野の後衛には、ライト位置から縁下君、西谷君、田中君。
3人の顔に緊張が走る。
だけど、及川さんのサーブと対峙するのが初めてである縁下君でさえ、楽しそうな顔をしていることに驚いた。
たしかに公式戦ではないから、負けたからと言ってどうということはないが悔しさは残る。
なのに、何故–––
及川「うっし！」
西谷「クッソ！…もう一本！！」
縁下「クソっ…もう一本！！」
田中「っく…もう一本来いやコラ！」
青城「ナイッサァァァ！」
烏野「サッ来ォォォい！」
縁下「ッ！しゃあぁぁぁ！」
縁下君があげたボールは影山君の手に吸い込まれて、
日向「よっしゃあぁぁぁあ！」
烏野に得点が入る。
…この感じ、私だって知ってるじゃないか。
格上だからと言って、全てに圧倒されていてはできることもできなくなるのだ。
“勝負事で本当に楽しむ為には強さが要る”
烏養監督の一言が頭を過る。
烏野は身に付けてきた強さを信じているんだ。
楽しむことを忘れてないんだ。
貴「これだから、離れられないんだよ。」
口からこぼれたのは誰にも、本人にすら届かないような小さな声で発せられた本音。
白熱した試合を記録を取るとともに、しっかりと目に焼き付けた。
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月夜の葉桜(プロフ) - ASUKAさん» ありがとうこざいます！最後まで楽しんでいただけますように頑張らせていただきます！ (2019年10月10日 23時) (
レス) id: f1de5a9336 (このIDを非表示/違反報告)
ASUKA - めっちゃ面白いです！！更新、頑張って下さいね！応援してます！！ (2019年10月6日 19時) (レス) id: 2aeb894d27 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の葉桜(プロフ) - 燐華さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年5月19日 21時) (レス) id: f1de5a9336 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2019年5月19日 20時) (レス) id: 7838562921 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の葉桜(プロフ) - さちさん» ありがとうございます！ (2019年2月21日 16時) (レス) id: f1de5a9336 (このIDを非表示/違反報告)
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