③澤村の妹は青葉城西高校で岩泉の彼女【HQ】 (ページ46)

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依千花side

今日は梟谷。

京治のいる高校だということや全国五本の指に入る木兎さんがいる高校ということで、少しテンションが上がっている。

貴「本日、梟谷を担当します、澤村依千花です！よろしくお願いします！」

昨日の夜の交流のおかげで、自己紹介は手短に済んだ。

京治「今日、よろしくね。」

貴「うん！任せて！」

急いでスポドリを作って体育館に運ぶ。

梟谷の担当になったからには、やっぱり見ておきたいのが木兎さんのスパイク。

木兎「へいへいへ～い！！」

アップの時点で既に結構な本数を打っている。

いつもこうなのだとしたら、体力底なしってことだ。

少しして試合が始まる時間になった。

梟谷は最初は審判。

それを伝えると、

木兎「まだ試合できないの⁉」

と、明らかにテンションの下がった木兎さん。

え？どうするべき？

木葉「あちゃ～。いきなりか～。」

木葉さんがそういうと、梟谷の人達はまたかというような顔をした。

貴「え、っと…」

そこでやっとこの場についていけなかった私に気づいたのか、木葉さんが説明してくれた。

貴「しょ、しょぼくれモード？」

なにやらめんどくさい事になったようです。

京治「とりあえず、担当の場所に行きましょう。他校に迷惑がかかるのは避けたいので。」

京治の指示で動き出す部員。

木兎さんもついてくるのはついてきているが、心ここに在らずという感じ。

京治「今日の主審は俺がやります。木葉さんは–––」

テキパキと指示を出していく京治を見て、木兎さんのしょぼくれモードの頻度は高い事が伝わった。

お疲れ様。

今回の担当の試合は音駒対烏野。

最初はテンションだだ下がりだった木兎さんも、2校の試合を見ていくうちにいつもの木兎さんに戻ったようだった。

その後の試合でしょぼくれモードになる事はなく、無事に終わった5日目だった。