③澤村の妹は青葉城西高校で岩泉の彼女【HQ】 (ページ41)

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依千花side

その後の試合はしっかりと気を引き締めたので、考え込むこともなく無事に終了した。

そして、自主練の時間になった。

いつものように青城が集まる体育館に向かう途中で2つほど違う体育館の前を通った。

その1つに京治と京治が言っていたメンバーが集まっている体育館があった。

3対3をしていて、木兎さんがスパイクを打っているところだった。

それを黒尾さんが拾って、同じチームのブロックにアドバイスをしてなどしてゲームは進んでいた。

1点決まったところで、京治がこっちを見た。

私は慌てて目的の体育館の方へ歩き出した。

追いかけてはこなかった。

貴「遅くなってすいません！」

私が着くと、もうすでに自主練を始めていた。

岩泉「問題ねぇよ。今日はどうする？」

貴「う～ん。そうですね。」

どうするというのは誰の自主練に付き合うのかということ。

花巻「あ～よかったらさ、俺のサーブ練付き合ってくんね？」

矢巾「俺も！」

花巻さんと矢巾君に誘われた。

花巻さんは最近ジャンプサーブの練習をしていて、矢巾君はもっと威力を高めようと練習している。

貴「いいですよ！」

岩泉「じゃあ、俺は及川とスパイク練してくるわ。無理だけはすんなよ。」

貴「はい！」

そう返事をすると、一さんは及川さんの方に行った。

私は反対のコートに入り、花巻さんと矢巾君のサーブをレシーブした。

花巻「クソ～！全部綺麗に拾われた！」

矢巾「俺もですよ！」

ここまで悔しがられるのはなんかすごく嬉しい。やり甲斐がある。

渡「矢巾も前よりだいぶ威力上がってたのにね。」

途中から参加していた親治君が言う。

矢巾「そうなんだよ！それに、すげ～いい感じだ！ってやつも全部拾われてさ～。」

及川「まだまだだね～矢巾ちゃん！」

矢巾「及川さん⁉」

あれ？昨日、及川さんのサーブも拾った筈なんだけどな。

松川「お前も昨日、リベロ3人組に拾われてただろ。」

及川「まっつん⁉」

貴「そうですよ！まぁ、最近練習してる威力のサーブではなかったですけどね。」

それは多分他校がいたからだと思う。
春高前に対戦校にわざわざ情報を渡すはずがない。
そういうところは本当に徹底してる人なんだよね。