③澤村の妹は青葉城西高校で岩泉の彼女【HQ】 (ページ40)

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依千花side

最初は青城との試合だった。

一さんと目があったので手を振ると、振り返してくれた。

その後、及川さんが一さんに何か言って怒らせていた。

試合中、音駒は一さんのスパイクも国見君のフェイントも及川さんのサーブも何回も拾った。

それもきっちりとAパスで。

私がリベロだったからもあったのかもしれないけど、見ていて凄く奮いたった。

貴「やりたいな…(ボソッ)」

私は、その言葉が口から出ていた事も、隣にいた猫又監督が聞いていた事も気づかなかった。

スポドリの追加を作りに水道にきた。

貴「研磨が1番減りが少ない。次、しっかり取らせないと。」

しっかりと飲んでいるかの確認をしてから追加を作っていく。
熱中症予防のためだった。

京治「相変わらずだね。」

そこに顔を洗いにきたのか、タオルを持って京治がきた。

貴「倒れたら元も子もないでしょ？せっかくの合同合宿っていういい機会だよ？」

京治「うん、そうだね。」

あ、ここ使うよ？と言って、顔を洗い始めた。

貴「京治さ、いつも誰と自主練してるの？」

京治「うん？基本的には木兎さんと黒尾さんと月島だね。たまに日向と灰羽もいる。」

顔を洗い終えてタオルで拭きながら、答えた。

貴「あ～。そんなにいるのか…」

京治「…やりたくなった？」

貴「え？…あ、あれ？何聞いてるんだろう…」

無意識だった。

さっきの試合の影響か、昨日の自主練の時の影響か、バレーをもう1度したいという気持ちが大きくなっていた。

京治「やりたくなったらおいで。多分、やらせてくれるよ。」

それだけ言って体育館に戻っていった。

少しの間、いや、少しだったのかはわからないが、止まってしまっていて、黒尾さんが体育館から声をかけてくれるまで、動けなかった。

貴(いい加減に自分がどうしたいのか、はっきりさせないと。)

そう決めた。

決めたもののそれが本当にできる自信はなかった。

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お待たせしました！

明日は 2話更新させていただきます！