③澤村の妹は青葉城西高校で岩泉の彼女【HQ】 (ページ36)

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#97！ページ36

依千花side

貴「そうです。」

しばらくの沈黙。

岩泉「言って良かったのか？」

最初に口を開いたのは一さん。

貴「…あそこまではっきり言われると、隠し通せる気がしなかったので。」

夜久「あ～…なんかごめん。」

西谷「すまん！」

私の言葉で隠していたことを知ったらしく、2人に謝られた。

貴「いえいえ！隠してた私のせいですから。」

何も発していなかった青城のメンバー達も動揺し始めたのを感じる。

矢巾「じゃ、じゃあさ、及川さんのジャンプサーブも取れるのか？」

矢巾君の質問にみんなの視線が集まった。

貴「多分取れると思う。」

そう言うと顔を曇らせ、私に少し威圧的な目を向けてきた及川さん。

天才が嫌いって言ってたのを知ってるけど、私もそうやって見られたってことだよね…

岩泉「及川。依千花は影山とかとは違ぇからな。」

及川「！」

一さんの言葉で及川さんは分かってくれたらしく、こっちを見て「ごめんね」と口パクで言った。

その後、夕食時まで少し気まずくなるのかと思ったが、一さんと及川さんのいつも通りに空気が和んだ。

西谷君と夜久さんと一緒に及川さんのサーブをカットしたりもして楽しかった。

夕食ができたと潔子さんが呼びに来るまでずっと自主練に混ざった為、疲労が半端じゃなかった。

京治side

夕食の時、依千花が一緒に自主練していた人達と疲れた様子で食堂にやってきた。

一緒に来た人の中に夜久さんと西谷がいたことに驚き、不安になった。

けど自分が“消えた天才リベロ”だと明かしたのか、何かが吹っ切れたような顔をしていたので安心した。

…そういえば、依千花に彼女ができたって報告まだしてない。

大地side

西谷が自主練の時にいないと思えば、青城のところにいたらしい。

…やっぱり依千花の事に気付いていたんだな。

まぁ、依千花が今楽しそうに入ってきたし、心配は要らなそうだな。