③澤村の妹は青葉城西高校で岩泉の彼女【HQ】 (ページ35)

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#96！ページ35

牛島side

アップ中、監督と臨時マネが何やら話していた。

鷲匠「–––スパイク、–––」

貴「–––や3本あれば–––ます。」

全てを聞き取るのは無理だった。

何故だかどうしてもその内容を知りたいと思い、アップを取りながらも耳を傾けた。

だが、それ以降、監督と臨時マネが話すことはなく、結局分からずに練習試合が始まった。

依千花side

貴「綺麗…」

今までは敵として見ていた牛島さんのスパイクは空中姿勢までもが魅了されるほど綺麗だった。

昼食を挟み、午後からは自主練ということになったので、青城のメンバーがいる体育館にいた。

及川「依千花ちゃん、ほんとにレシーブうますぎなんだけど⁉」

始めは得点板をしていたのに、いつのまにか国見君と交代してゲームに参加させられていた。

西谷「あ！いた！」

ゲームの区切りがついたとき、体育館にやってきた人がいた。
しかも2人。

夜久「いたいた。あのさ、澤村依千花ちゃん？だったかな？」

貴「そ、そうですけど…」

私に用事があったらしい。

…嫌な予感がする。

夜「レシーブの練習に付き合ってほしいんだけど、ダメかな？」

貴「えっと…なんで私何ですか？…」

聞いちゃダメだって頭では分かっているのに聞いてしまった私は馬鹿なんだろう。

西谷「え？だって、“消えた天才リベロ”なんだろ？」

貴「ッ！」

及川「え？」

今の西谷さんの言葉を聞いて、この体育館にいる青城メンバーもこちらを一斉に見た。

岩泉「やっぱりか！(ボソッ)」

一さんが心配そうな目でこっちをうかがっているのがわかる。

…ここまではっきり言われたら、隠し通せはしないよね。

私は西谷君と夜久さんの方を見て、

貴「そうです。」

と、肯定した。

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宮兄弟誕生日おめでとう～！

侑「一纏めにされてもうたな～治。」

治「そやな～侑。」