③澤村の妹は青葉城西高校で岩泉の彼女【HQ】 (ページ34)

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#95！ページ34

依千花side

白鳥沢の担当にあたった3日目。

及川「依千花ちゃん⁉今日、白鳥沢なの⁉なんで⁉なんで牛若ヤローのとこなの⁉」

貴「ローテーションなんだから仕方ないじゃないですか。ていうか、仕事あるので早く練習に行ってください。」

私が白鳥沢のマネをするというだけでこうなるのは本当にどうかと思う。

松川「あ、いたいた。及川～。」

そこに来てくれたのは松川さん。
ありがとうございます。

松川「体育館で岩泉が激怒してっけど、行かないの？」

そう言われ、固まってしまった及川さん。

及川「イ、イマカラ、イカセテイタダキマス！」

次の瞬間には体育館に向かって走っていた。

松川「信じちゃった。」

え？

貴「嘘だったんですか？」

松川「うん。音駒のセッター君が依千花の事助けてくれって言われたからきた。」

研磨～！ありがと～！

松川「じゃ、頑張れよ。」

そう言い残し、松川さんも体育館に向かった。

白鳥沢のスポドリとタオルの準備を終え、アップの様子を見ていた。

…。とりあえず、監督さんのオーラが少し怖いです。

鷲匠「なあ。」

貴「は、はいぃ！」

鷲匠「そこまで怯える必要はねぇだろ。」

貴「す、すみません。」

急に話しかけられるとびっくりしますよ…

鷲匠「若利のスパイク、取れるか？」

貴「え？…」

その質問の真意を確かめるべく監督の方を向く。

監督はこちらを見てはいなかった。
けど、雰囲気からして私の事を知っているのだと瞬時に理解した。

貴「…。5本…いや3本あれば慣れれるかと思います。」

今は、一さんや青城の人達のおかげで本気のボールではないけどレシーブしたりしている。
身体は意外と覚えているものだと感じたものだ。

鷲匠「そうか。」

それ以降、アップが終了するまで一言も言葉を交わさなかった。