③澤村の妹は青葉城西高校で岩泉の彼女【HQ】 (ページ32)

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#93！ページ32

研磨side

どこ行ったんだろ。あ、いた。

研磨「ねえ、大地兄。」

大地「！研磨か。どうしたんだ？」

真後ろから声をかけたから、驚かれた。

研磨「依千花って体調悪いの？」

大地「え？」

さっきの試合後の依千花の様子を言う。

大地「まじか。昨日は普通だったよな。」

菅原「大地～。どうした？」

大地「スガ。いや、それがさ–––」

大地兄と菅原さんが話してる横を通り過ぎようとした京治が、その話を聞いて

京治「え？依千花が？」

と、言って走って行った。

大地「え？京治！」

依千花side

大量の夕食の下準備が済み、いざ調理開始！というタイミングで食堂のドアが開いて、京治が入ってきた。

貴「京治。どうしたの？」

何も言わず、こっちにきて右手を私の額に当てた。

貴「え？ほんとにどうしたの？」

舞ちゃんは赤くなった頬に手をあてていて、仁花ちゃんは、固まっている。

京治「さっきの試合の後に具合が悪そうだったって言ってたから。」

！研磨かな…バレてたか。

谷地「い、依千花さん！具合が悪いのですか⁉」

滑津「だったら休んでおかないと！」

心配してくれる2人。

貴「いやいや！全然大丈夫だよ！京治もなんともないからね？」

私の事情だけで休むわけにはいかない。

京治「…。」

貴「ほんとになんともないって！」

疑いの目を向けてくる京治に夕食ができるまで自主練してきなさい、と言って追い出す。

調理中、仁花ちゃんと舞ちゃんに何回も大丈夫かと確認された。

夕食が完成し、舞ちゃんと仁花ちゃんが呼びに行ってくれたので、続々と入ってくる選手達。

及川「依千花ちゃ～ん！こっちで食べよ～！」

選手達の分をマネで手分けしてよそい終わり、自分達も食べようとなって席を探していた時に声をかけられた。

岩泉「横、来るか？」

そう聞かれ、断る理由もないので頷き、そちらに向かう。

1番端の席だったので隣は一さんしかいない。

及川「ほんと、独占欲強いね～。」

岩泉「黙って食え、クソ川！」

及川「もう！恥ずかしがり屋さんなんだから～！って痛っ！岩ちゃん、足蹴らないで！」

岩泉「うるせぇ！」

この辺の席は青城メンバーが固まって座っているので、2人の会話は日常茶飯事としてスルーされてるからか、他の学校からすごく見られてることに及川さんも一さんも気づいてないようでした。

～・～・～・～・～

福永おめでとう～！

もっと喋ってよ～！

福永「(コクコク)」

…。