③澤村の妹は青葉城西高校で岩泉の彼女【HQ】 (ページ26)

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#87！ページ26

依千花side

各校アップを取り、試合を始めました。

青城の最初の相手は音駒で、さっき1セット先取したものの、2セット目で苦戦しています。

貴「さすが“猫”」

監督「そうだな。」

レシーブで繋いで繋いで…なかなか点を取らせてくれません。

それに、研磨はよく相手を観察してて一筋縄ではいかない。

あ、やばい。さっきの音駒の掛け声思い出して笑いそう(笑)

なんとか2セット目も取り、音駒相手にストレート勝ちした。

貴「お疲れ様です！次は向こうでの試合が終わり次第、向こうのコートで伊達工とです！」

及川「おっけ～！ありがとね～！」

花巻「伊達工か～。」

松川「ブロックすげ～よな。」

岩泉「どう対策するか。」

選手同士で次の伊達工戦について話し合いが行われたので、その様子を見る。

ふと、視線を感じて振り向くと、西谷君と音駒のリベロの人がこっちを見ていた。

私が振り向いたのに気がつくと、何か会話をしだした。

貴「私…何かしたっけ？」

岩泉「どうしたんだ？」

貴「え？いや…その。」

話し合いが終わったのか、いつのまにか横に来ていた一さんに独り言を聞かれたみたい。

貴「なんか西谷君と音駒のリベロさんに見られてて、何かしちゃったかな？って。」

気づくと西谷君も音駒のリベロさんもそこにはおらず、次の試合の準備をしに行ったみたいだった。

岩泉「…。」

私も次の試合のために仕事を始めたので、少し眉間に皺を寄せ、何か考え込んでいる一さんに気づかなかった。

伊達工にもストレートで勝つことができて、今は昼食中。

席は自由だということで、久しぶりに大地兄と研磨と京治と私の4人で食べることに！

大地「研磨は相変わらず少ないな。」

研磨「なんで大地兄も京治もそんなに食べれるのか不思議。」

前に座る2人がそんな会話をする。

貴「確かに研磨はもう少し食べた方がいいかもね。私と同じ量っていうのは、ちょっと…」

京治「そうだね。依千花も少食だけど、研磨も同じくらいだったら、いつか倒れるよ？」

研磨「…。でも、2人の量見てたら食欲失せる。」

貴「それは分からなくもない。」

大地「そうか？」
京治「そう？」

そのあともたわいもない話をしながら昼食を食べて、午後の試合も頑張った。