③澤村の妹は青葉城西高校で岩泉の彼女【HQ】 (ページ15)

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#76！ページ15

京谷side

…っチ。
めんどくさい事になった。
はぁ…

依千花side

昼休み
京谷君のクラスは…あっ、ここだ！

貴「ごめん、京谷君呼んでもらえる？」

ドアの近くの席の子にそう頼む。

京谷「なんすか？」

相変わらずハミチキを食べてる京谷君。

貴「えっとね、夏休みに東京で合宿があるの！それで、京谷君も来ないかなって！来てくれるなら来週の水曜日までに監督にこのプリント出してね！」

とりあえず、今言うことはこれだけだよね？

京谷「これ、強制っすか？」

え？

貴「どうだろう？…」

京谷「行きたくないんすけど。」

貴「そっか…。京谷君はさ、どうしてバレー始めたの？」

京谷「…親父に試合連れてってもらって、まぁそれからっす。」

貴「部活に来てないけど、どこかのクラブチームかでやってるの？」

京谷「…所属はしてないっすけど。それがなんすか？」

貴「いや…あの。バレーが嫌いになったわけではないんだよね？」

京谷「うっす。」

貴「合宿、来ないの？」

頷く京谷君。

貴「そっか…。ねぇ、京谷君。春高で勝つには京谷君の力が必要なんだ。だからさ、2学期からでいいから部活に出てくれないかな？お願い！」

頭を下げる。

京谷「おい！顔上げろ！」

貴「…。」

京谷「ッ！わかったから！出ればいいんだろ！」

そう言った京谷君は、席に戻ろうとする。

貴「京谷君！」

名前を呼ぶと振り返った。

貴「ありがとう！」

そう言っても反応はなかったけど、京谷君はしっかり聞いてくれてる事はわかってるから、私は京谷君のクラスを後にした。

部活中に集合がかかり、合宿の詳細が書かれているプリントが配られた。

…そこまでは良かった。

貴「なんで、先輩方と国見君はこっちを見てるんですか⁉」

時は遡り10分前
プリントが配られて合宿についての話は終わり。

監督「まぁわかってるとは思うが勉強は怠るなよ？合宿行けなくなるぞ？」

夏休みの課題の問題かな？って思ってそこまで気にかけてはいなかった。

監督「なんでかわかるよな？及川？」

及川「受験生だから？」

監督「はぁ…。期末テストだろうが。」

そう言われた途端、はっ！と言う顔をした人達がチラホラ。そしたら、そのチラホラの中に含まれる3年生の先輩達と国見君が私の方を哀れな顔をしながら見た。

え？なんで？

貴「なんで、先輩方と国見君はこっちを見てるんですか⁉」