アウェー感 ページ21
……あれ、私ってば要らなかったのかも。
ネガティブ発言は許してほしい。仕方ないのだ。
この状況を見れば誰だってこう思うはず。
私達は誰1人として欠けることなく集まった。
1番休む確率が高かったのは私だろう。危うく寝坊するところだった。
1度全員で集まり、その後はボス部屋まで移動した。
まあ、ここは割愛させてもらおう。途中何度かヒヤッとすることはあったが、難なくボス部屋まで着いた。
そしてボス戦が始まったところである。
私達は、ボスの取り巻き退治のサポート役である。故に、することはそんなに無いと思っていたのだが、
「スイッチ！」
「GJ(グッジョブ)」
なんだろうこのアウェー感。
キリトとアスナさんは2人で活躍している中、私は偶にボスに攻撃する程度。
『……？』
その時、キリトとサボテ……キバオウさんが何かを話している光景が見えた。
いや、話しているというよりは、キバオウさんが一方的に語りかけてる感じ。
戦闘に参加させてもらえないうえに、ひそひそ話って……私、完全にハブられてるじゃん。
私は取り巻きに少しダメージを与えながら、ボーッとボスの方を見ていた。
『良いなぁ……私もあっち行きたい……』
ボス部屋の中央の方では、ディアベルさん率いる部隊が、確実にボスへダメージを与えている。
『…………っ、あれ？ あんなだったっけなぁ……』
周りに敵も居ないので、私はボス戦かと疑いたくなるほどぼんやりと、コボルド王を眺めた。
すると、私の中の何かが引っかかる。
何故だ……何がおかしいんだ……
武器だって、ベータ時代と同じ曲刀で……曲、刀……？
『ぁ……ああ、だめ……下がって!!』
「だ……だめだ、下がれ!! 全力で後ろに跳べ────ッ!!」
私とキリトは同時に叫んだ。
しかし、ソードスキルのサウンドエフェクトにかき消され、声が届くことはなかった。
その時、私の視界で青が揺れた。ディアベルだ。
ディアベルが空中で長剣を振りかぶり、反撃のソードスキルを撃とうとした。しかしシステムはその不安定な動作を開始モーションと判定せず、空しく剣をかざす騎士を、巨大な野太刀が正面から襲った。
『……ぅそ、なんで……』
私の口から、情けないほど震えた言葉が漏れた。
キリトがディアベルの元へ駆け寄る。
が、ディアベルはそのまま、光の粒となって消えた。
『……死にたく、ない……死ねない』
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SHEI☆(プロフ) - こおりざとうさん» いえ…………僕のスマホのバグかもしれませんので。他の方は名前変換のことは何も書いていませんので、やはりバグかな？と、思っています。 (2018年1月12日 17時) (
レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - SHEI☆さん» それは失礼しました。現時点では原因がわかりませんが、色々と試してみようと思います。 (2018年1月12日 16時) (レス) id: f96c6ac768 (このIDを非表示/違反報告)
SHEI☆(プロフ) - すいません、何故か名前変換出来ていません…………（つд；*) (2018年1月11日 16時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - 見かけ倒しのジョージさん» コメントありがとうございます！ 面白いと言っていただけるのは、すごく嬉しいです！！ これからも頑張ります (2017年2月22日 20時) (レス) id: fb35e39608 (このIDを非表示/違反報告)
見かけ倒しのジョージ - 凄く面白いです！更新頑張って下さい！！ (2017年2月22日 7時) (レス) id: 0ec802a08c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こおりざとう | 作成日時：2015年9月22日 22時
