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初心者 ページ20

次の日。

ボス攻略会議は、AからGまでナンバリングされた各部隊リーダーの短い挨拶と、ボス戦でドロップしたお金(コル)やアイテムの分配方針を確認して終了した。


私とキリトとアスナさんの、チームアブれ仲間は、サボテンさんの手伝いをすれば良いらしい。


午後5時半。
昨日と同じく「頑張ろうぜ!」「おー!」のシメで会議は終了となった。






「……で、説明って、どこでするの?」


終了直後、アスナさんは小声でキリトに尋ねた。

アスナさんは初心者(ニュービー)なんだと思う。
まあ私には関係なさそうだし帰るか。




「そうだな……あ、ルーリア」

「な、に?」

「君、VRMMOは経験者? もし初めてなら、色々と説明するけど……」


いきなり声を掛けられるから驚いたじゃないか。




「ありがとう。でも大丈夫。私、意外とゲーマーなの」

「そうか。頼もしいよ」




私の言葉にキリトはニヤリと笑い、アスナさんとの会話を始めた。





私は足早に広場を出て、借りている宿に向かった。







NPCの「お帰りなさいませー」という間延びした挨拶を聞きながら、部屋へと駆け込んだ。
少し乱暴に扉を閉め、私はウインドウを開いて装備を解除する。

……まあ、元より装備という装備はしていないのだけど。



「何よ……」




簡素なベッドにダイブ。
この宿は部屋こそ狭く質素だが、ベッドはふかふかなので、β時代から愛用している。





「キリトの奴……本当に私だって気づいてないのかよ……」




私の中には、どうしようもない理不尽な怒りがあった。





「……っああーーー!! 腹立つなぁ! もう寝よう!」









そうだ、それがいい。もう寝よう。

そしてまた夜中にでも、明日に備えてレベリングに行こう。それが良い。





自分では感じていなくても、実は疲れていたのかもしれない。私はそのまま意識を手放した。









そして、目が覚めたのは次の日の朝。
ボス攻略出発の2時間前だった。

アウェー感→←アブれ仲間



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SHEI☆(プロフ) - こおりざとうさん» いえ…………僕のスマホのバグかもしれませんので。他の方は名前変換のことは何も書いていませんので、やはりバグかな?と、思っています。 (2018年1月12日 17時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - SHEI☆さん» それは失礼しました。現時点では原因がわかりませんが、色々と試してみようと思います。 (2018年1月12日 16時) (レス) id: f96c6ac768 (このIDを非表示/違反報告)
SHEI☆(プロフ) - すいません、何故か名前変換出来ていません…………(つд;*) (2018年1月11日 16時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - 見かけ倒しのジョージさん» コメントありがとうございます! 面白いと言っていただけるのは、すごく嬉しいです!! これからも頑張ります (2017年2月22日 20時) (レス) id: fb35e39608 (このIDを非表示/違反報告)
見かけ倒しのジョージ - 凄く面白いです!更新頑張って下さい!! (2017年2月22日 7時) (レス) id: 0ec802a08c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こおりざとう | 作成日時:2015年9月22日 22時

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