背負うということ ページ13
クラインが、仲間の男の人達を安全地帯へと移動させた。
までは普通だ。うん。
問題はその後……
『あ、えと……』
クラインは私の手を握り続けている。
「……あ、す、すまねぇ！ つい……その、名前、なんて言うんだ？」
『名前？ ルーリア、ですケド……』
「そうか……」
クラインは、いきなり名前を聞いてきたかと思えば、今度は頭をポンポンと叩く。
『く、クライン……さん？』
「えっ？ ぁ、ああ！ 悪いな！」
『う、ううん……』
クラインは目を細め、静かにこう言った。
「ルーリアさんよぉ……。無理、すんじゃねーよ？」
『……？』
静かに、だけどしっかりとした声でこう続ける。
「見た感じ、ルーリアはまだ幼ねーだろ？ 攻略に参加してくれてんのは、すげー助かる。レベルも、俺なんかより高そうだ。
けどよぉ、まだこれからなんだ。
俺なんかはケッコー生きってっから、ここで死のうが構わねぇ。まあ、死にたい訳じゃねーがな。
……少しくらい、大人を頼っても良いんじゃないか？ まだまだ頼りないが、俺でも良い。
一体何を背負ってんのか知らねーが、こんなツマンネー所で命落とすんじゃねーぞ？」
1人で背負い過ぎんな、と山賊面を最大限にクシャっとし、優しく笑った。
『……無理なんか、してなぃ……』
素直にお礼を言えない私は俯き、尻すぼみになりながら反感した。
前髪の隙間からクラインをそっと見ると、一瞬目を大きく見開くなり「そっか……」とだけ言い、再び私の頭を撫でた。
．
．
．
．
．
私はただ、ココが圏外だということを忘れて、無抵抗にされるがままになっていた。
そして密かに、
「クラインなら信用しても良いかもしれない」
と思っていた。
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SHEI☆(プロフ) - こおりざとうさん» いえ…………僕のスマホのバグかもしれませんので。他の方は名前変換のことは何も書いていませんので、やはりバグかな？と、思っています。 (2018年1月12日 17時) (
レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - SHEI☆さん» それは失礼しました。現時点では原因がわかりませんが、色々と試してみようと思います。 (2018年1月12日 16時) (レス) id: f96c6ac768 (このIDを非表示/違反報告)
SHEI☆(プロフ) - すいません、何故か名前変換出来ていません…………（つд；*) (2018年1月11日 16時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - 見かけ倒しのジョージさん» コメントありがとうございます！ 面白いと言っていただけるのは、すごく嬉しいです！！ これからも頑張ります (2017年2月22日 20時) (レス) id: fb35e39608 (このIDを非表示/違反報告)
見かけ倒しのジョージ - 凄く面白いです！更新頑張って下さい！！ (2017年2月22日 7時) (レス) id: 0ec802a08c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こおりざとう | 作成日時：2015年9月22日 22時
