検索窓
今日:9 hit、昨日:2 hit、合計:23,791 hit

亜人型モンスター ページ11

『へぇ……なかなかバランスの取れたパーティーだなぁ』









見た感じオジサンの部類が多いようだが、それぞれがしっかり自分の役割を果たしている。









よほど信頼が高いのか、連携もバッチリだ。









『リーダーはあの人かな? “趣味の悪いバンダナ”の人……』









パーティーメンバーに指示を出したり励ましたり、おそらくあの曲刀使いの男性がリーダーだろう。









『……っ!?』









その時、戦闘していた場所から少し離れた位置にいた亜人型モンスターが、彼らに気づいた。









『ちっ……間に合、え!』









ここまでくると、体は頭より早かった。









私はすぐさま腰に装備していた短剣を抜き取り、走りながらソードスキル《サイド・バイト》を発生させる。









コイツはパーティー相手だと、いきなりソードスキル《スラント》を繰り出してくるはず……!









私は今、この世界に来てから1番じゃないかという位の速さで走っている。









こういう時は、敏捷性を優先したパラメーターにしていて良かったと思う。









相手の《スラント》と同時に《サイド・バイト》を発動させる。









キィィィィン









私の短剣と亜人型モンスターの片手剣がぶつかる音が響く。









衝撃により、ソードスキルの光が飛び散る。









『……っ!』









《サイド・バイト》はこういった使い方をするスキルではないうえに、私の筋力値なんて、たかが知れてる。生きていくうえで最低値だ。









敵の力にやや押されながらも、思い切り体重をかける。









『はぁああぁあ!!』









その時だった。私の声に押されたのか敵は体制を崩し、無防備に晒された胴体に《サイド・バイト》のニ撃目が決まる。









弱点に決まったソードスキルにより、敵のHPバーは一気に減り、遂には0になった。









パリンと音をたてて砕け散る亜人型モンスター。









私はそのまま、スキルによる硬直に逆らうように目だけをパーティーに向けた。

クライン→←深夜の狩場



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
65人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

SHEI☆(プロフ) - こおりざとうさん» いえ…………僕のスマホのバグかもしれませんので。他の方は名前変換のことは何も書いていませんので、やはりバグかな?と、思っています。 (2018年1月12日 17時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - SHEI☆さん» それは失礼しました。現時点では原因がわかりませんが、色々と試してみようと思います。 (2018年1月12日 16時) (レス) id: f96c6ac768 (このIDを非表示/違反報告)
SHEI☆(プロフ) - すいません、何故か名前変換出来ていません…………(つд;*) (2018年1月11日 16時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - 見かけ倒しのジョージさん» コメントありがとうございます! 面白いと言っていただけるのは、すごく嬉しいです!! これからも頑張ります (2017年2月22日 20時) (レス) id: fb35e39608 (このIDを非表示/違反報告)
見かけ倒しのジョージ - 凄く面白いです!更新頑張って下さい!! (2017年2月22日 7時) (レス) id: 0ec802a08c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こおりざとう | 作成日時:2015年9月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。