幾つもの不運 ページ18
幸せというのは、実に儚く脆い、そして残酷なモノだと思う。
手に入れる迄は大変なのに、消えるのは早いのだ。
ちなみに私は今、とてつもなく不幸せだ。
『ねぇーえ、潤君。何で私達、こんな事に巻き込まれてんのかねえ。』
私と潤君は、善からぬ輩が彷徨いているからどうにかしてー!という定番(らしい)の依頼を受けた。
流石は潤君。何かもう、全てが早かった。
そして、チャチャッと終わらせた為、2人で仲良く(?)探偵社に戻っていた時に事件は起きた。
「さ、さあ。幾つもの不運が重なったンじゃないかなぁ……。」
道端で、突然何かが爆発したのだ。
面倒なので帰ろうかと思ったが、此処で帰ったら国木田さんのお説教コースが待ち受けている。
つまりは解決する迄、此処に居て警察さん達を手伝わなければならない。
『はぁ〜〜〜〜〜、シにたい。』←
「此処で死んだら、事故のあとにジサツした犯人の疑い掛けられるンじゃ、」
『あ、それ良いかも。』
「え、……」
「すみません、目撃者の方ですか?」
いきなり、軍警が話しかけてきた。
『いえ、違いま「はい、そうです。武装探偵社の谷崎と云います。」…………同じく、篠原でーす。』
「(何だろう、今の間は……まあ、良いか。)
事件当時の様子を教えて頂きたいのですが。」
「僕達も、普通に歩いていただけなので、詳しい事は説明出来ませんが……。」
潤君は申し訳なさそうに頭をかいた。
軍警は、構いません。と云ってメモ帳を取り出した。
「えっと、まず、」
『……ハァ。使ったのは多分、
犯人は……野次馬に交じって此処に居るんじゃない?』
ーー之だけ情報提供したし、もう帰っていいかな?
私が尋ねると、軍警は何度か口をパクパクさせた後、こう答えた。
「駄目です。」
『だよね、ありが、えっ! 何で!?』
「もう少し、詳しく話を聞かせて下さい!!!」
私の言い分は聞かず、軍警は私のカッターシャツの襟の部分を掴んで、ズルズルと引きずっていく。
あれ?なんかデジャブ?
離れていく潤君は(実際に離れていくのは私)、先程の軍警のように、ただ口をパクパクさせていた。
要するにあれだ。間抜け顔
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こおりざとう(プロフ) - みるくてぃーさん» 確かにそちらの方が、後味も悪くなく(?)良い気がしますね…!次からは、もう少し幸せな終わり方を目指してみます。ありがとうございました。更新頑張ります! (2016年11月2日 21時) (レス) id: fb35e39608 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー - どうせならハロウィン『…っていう夢を見たんだ。』敦「やめて」って感じの方が…!でも面白かったので良し!!更新頑張ってください! (2016年11月1日 0時) (レス) id: acf5ab12fc (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - 物部さん» 改めまして、物部さん。コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年10月30日 8時) (レス) id: fb35e39608 (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - ネーム変更致しました。元サクヤの物部です_(._.)_改めて更新頑張って下さい! (2016年10月30日 0時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - 黒兎さん» フォローありがとうございます!!面白いと言われると、私のやる気が上がります(笑)文才は無いですが、無いなりに頑張っていきます。 (2016年8月19日 7時) (レス) id: 78284aef9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こおりざとう | 作成日時:2016年7月12日 22時