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「ご馳走様でした」
「はーい」
お姉ちゃんと2人だけの夕食を終えた。
私はお姉ちゃんに目でサインを送ってから2階に上がる。
そして自室に入る。
勉強など、やる事は全て終わらせた。
私は、ミクに会いたい。
それは自己満足でもあり癒しとしてもだ。
でもミクは、私に会いたがってくれているだろうか。
本当は嫌だけど私を安心させる為に言っているだけなのではないのか。
「…かといって、ミクから離れられるなんて無理なくせに
馬鹿な私」
自分を嘲笑うようにぽつりと呟く。
嘲笑う…いや、安心するように言ったのだろう。
ミクから離れられない呪いを自分は持っているかのように言っただけだ。
離れたくないから。離したくないから。
それから少しして私はスマホの電源をつけ、untitledを見る。
「…?」
untitledの表示が少し歪になっているような…?
所々崩れかけている様なフォントになっている。
これは、仕様というわけではなさそうだが…
とりあえず、行こう。ミクの元へ。
ミクが何か危ない目にあっているかもしれない。
それは、やだ。
離れ離れになるのは絶対に避けたい。
「ミク、待ってて_______」
私はそう言って壊れそうなセカイに飛び込んだ。
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作者名:テア | 作成日時:2022年6月24日 18時