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「…ミクはその記憶を知りたいの?」
私はそう聞く。
ミクはすぐに返事をしてくれた。
「いや、どっちでも良いよ?
心が読めないとちょっと不安になっちゃうけどね!
別に体に支障とかは無いし大丈夫!」
「そっか」
「ねえA、これお姉さん?」
ミクはとある写真に指をさす。
それは男の姿のお姉ちゃんだった。
もしかしてミクはこれを見て、お姉ちゃんは男だって思ったのかもしれない。
昔の記憶は関係ないのか…?
「え?うん
昔はこんな格好だったんだ
今じゃありえないなあ」
「そうなんだ…」
「また会ってあげて
すごく喜ぶと思うから」
「うんっ!」
そろそろ帰らないとダメかもしれない、ふとそう思った。
私はスマホの電源をつけuntitledを開く。
「ミク、そろそろここから出るね」
「あ……わかった!
じゃあね!
もう浮気なんてやめてよ?」
「してないってば
ミクも学校で出てくるのはやめてよね」
「うっ…わ、わかったあ…」
「ふふ、じゃあまたね」
「うん!ばいばーい!」
仲の良い友人と別れる時みたいに手を振り合う。
私は片手でuntitledを止める。
すると心地よい光に包まれる。
私はセカイから出た。
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2022/08/04:1100hit感謝です!!!
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作者名:テア | 作成日時:2022年6月24日 18時