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15ー2 ページ38
「あのさ、お姉ちゃん」
「なふぁに?」
お姉ちゃんが口に夕食を含みながらこちらを向く。
…ハムスターか?
それを放っておいて話を続ける。
「…ミクが」
「みくちゃんふぁ?」
「………会いたいって」
ぎく、と動きを止めてごくりと口の中のものを飲む。
「んぐ、そうなの?
別に結婚するわけでもないのに…」
馬鹿にしてるのか遊んでるのかわからないが笑ってそう言うお姉ちゃん。
これが、男なのだと思うと……
いや、考えるな、考えるな考えるな。
そして、ふと意識を取り戻す。
「けっっっ?!やめてよ!
た、たかが、virtual singerと…人間だし…」
「あらぁ?そうなのかしら?」
「うぐ…うっさい」
「ふふっ……いいわよ
でも、干渉して大丈夫なのかしら?」
「それは…………」
スマホに目を向けるとぱちっと電源が入った。
『大丈夫ですよ
お姉さん』
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作者名:テア | 作成日時:2022年6月24日 18時