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「…ミクは、これは何だかわからない
……けど、安心する……なんでだろ」
自分の姿を見るともう元通りになっていた。
…あの曲を聞いたから?
Aと同じ様にミクも何かが変わったの?
………でも、良かったな。
Aってあんなに歌うのが上手なんだ。
てっきり嫌いなのかと思ってた。
壊れかけていたセカイも元通りになっている。
優しく包んでくれたカーテンも元の位置に戻っている。
キラキラとしたハートはやはり少しひび割れていた。
ここに来た時は…ひび割れ一つもなかったのにな。
「………ミクっ!」
「…っ!」
後ろからぎゅうっと抱きしめられる。
…温かいな。
ミクには無い暖かさ。
心地良いな。
「…どうして、戻ってきたの?」
わざわざ心配させたのかな。
申し訳ないなぁ…
ダメダメだ。
ミクがAを支えるはずなのに。
俯きながらAの返事を待った。
「そりゃあ…………
ミクのことが大好きだから」
そう、はっきりとAはミクに言ってくれた。
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作者名:テア | 作成日時:2022年6月24日 18時