11ー1 ページ21
「やっちゃった、やっちゃった…
Aを怖がらせた…どうしよう
追い出しちゃった…やだ、どうすればいいの…
ミク…嫌われちゃうの…?
やだ、やだやだやだやだっ…!!」
セカイが真っ暗になる。
何も見えない。自分の姿さえ見えないほどに暗くなっていた。
セカイが、セカイが…ミクの想いのせいで壊れる。
Aが、壊れる。
想いが消える。
だめ、ダメだ、それだけは避けないといけない。
でも、私が、ミクが、こんなんじゃ…!!
Aに嫌われる。
ずっとこのまま?
会えなくなる?
それは嫌だ。
どうにかしないと、ダメなのはわかってるけど。
頭が、痛い、胸の中がぐちゃぐちゃで、何もわからない。
「もう、やだ……」
_____ねぇ、ミク
_____ミクはどんな曲が好きかなあ
_____私、ミクとならどんなことでもできると思うんだ
_____ねぇ、ミク
_____ミクの声、素敵だね
_____ミクに出会えてよかった
_____私大好きだよ、ミクのこと
_____私たち、2人ならなんでもできるよ
____________……この曲で、最後にしよう
「……………ッやだぁっ!!!」
私は胸が張り裂けそうになりながら叫んだ。
すると、周りは明るくなったのだった。
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作者名:テア | 作成日時:2022年6月24日 18時