私にミクが【百合】【プロセカ】【初音ミク】 (ページ10)

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２ー１ページ10

「…A」
　
「………ん…」
　
「Aってば…起きてよ」
　
「…………ん…………？！」
　
「あ、起きてくれた」
　
目を開くと目の前にミクがいた。
ミクはあの夢のようにニコニコとしていた。
…また寝落ちしたのか。
しかしながら、今回はやけに肉体感覚がある。
ミクの熱が伝わるというか、まあ、要するに近いって事だ。
いや、熱は…ないか。
　
私の脳はまだ完全に動いていない。
　
だからか、私はこの状態をあまり理解できていない。
　
「…ミク？」
　
「ふふっ
やっとだね」
　
「…？」
　
「ミク、Aが来るのが遅いから連れて来ちゃったんだ」
　
「…え？」
　
ミクが言った言葉に不安感を覚える。
　
(…これは…夢、だよね？)

つーっと冷や汗が流れていく。
　
「スマホ、見てみて」
　
「………………！」
　
スマホの電源をつける。
ロックを外した後の画面にはuntitledが表示されていた。
しかも、再生されている。
　
(どういう事…？)
　
「私、流した記憶ないのに…」
　
さっきまでのことを必死に思い出す。
確か、言葉を入力して、流して、保存しようとして…
えっと、えっと………
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

「ミクがしちゃった」
　
そう、ぽつりとミクが言った。