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「ご馳走様」
「はーい
お皿洗っておいてくれるー？」
「わかった」
グラタン、美味しかったなぁ。
お姉ちゃんの作るグラタンはお店や他の所で食べた味とは違ってそう感じる。
表面はカリッとしてて、中はとろーりとろけて最高。
しかも具材のサイズも種類も私の好きなものだ。
(お姉ちゃんだけだよ、私好みのグラタン作るのは)
「…ふー…作業に入っていい？」
「あら、お腹いっぱいになったらだいたい寝るのに
今日は何かしたい事があるのね？」
「…まあ、ちょっとね」
「ふふ、いってらっしゃい」
「ん」
話がひと段落ついた所でダイニングを出て自室に戻る。
そして部屋の端にあるパソコンで作業を始める。
作業といってもミクの声で言わせたい言葉を言わせるだけ。
作業というか、自己満足のボイス集を作る…と言えばいいだろうか。
カチカチと言葉を入力していく。
『 きょうも おつかれさま です マスター
きょうは おでかけ たのしかったですか ？
ミクも つれていって ほしかった です 』
…自分で作ってアレだが、やっぱりミクは可愛い。
そしてどうしてこんなに安心するんだろう。
こんなので安心する私は変人だ。
いや、壊れているのかもしれない。
「…私の中のミクは
きっと無邪気で可愛らしいんだろうけど
本当のミクは…」
untitledをみる。
「本当のミクは……………………」
『A
迎えに来ちゃった』
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作者名：テア | 作成日時：2022年5月20日 21時
