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「Aちゃんのクラスメイトの星乃一歌です」
「同じくクラスメイトの天馬咲希ですっ!」
「一歌ちゃん達と一緒にバンドをしている望月穂波です」
「日野森志歩です」
「まあ!はじめまして!
Aにこんなに友達がいたのね!
いつもAがお世話になってます!」
「ひゃー!
Aちゃんのお姉さんかぁ…!」
「ふふ、そうよ」
お姉ちゃん達とLeo/needのみんなが仲良く話している。
それよりも、お姉ちゃん私に友達いないと思ってたのか。
友達、と言って良いかわからないが…
少し、胸がぎゅうっとしまった気がした。
(………!それよりも)
「…どうして私の事ストー…私について来てたの?」
「あ、えっとそれは…」
一歌ちゃん達が口籠る。
その中で、日野森さんが大きなため息をついて私を見る。
「咲希が『Aちゃんが誰かと一緒にいる?!』って言って…」
「わーー!?
志歩ちゃんっ!?」
「あ、成程ね」
クラスでも口少ない私が誰か他の人といるなんて知ったら気になるかも…しれない。
もしそんな人が周りにいても私は別に気にしないと、思うけれど…
何となくそこが咲希ちゃんっぽいというか。
「うぅ、ごめん…Aちゃん…」
「いいよ大丈夫
別にそんなことで怒らないし
…ちょっと怖かったけど」
「えっ…ご、ごめん!!」
「あ、えと、次からはちゃんと話しかけに来てね」
「わかった!!!」
そう言って深々と頭を下げる咲希ちゃん。
流石にやりすぎでは、と思うぐらい頭を下げている。
(真面目だなあ…)
「本当に大丈夫だからね…?」
「Aちゃん優しい…!」
「えぇ?」
そんなことないよ、と言って首を振る。
「A〜
もうそろそろ日が暮れちゃうわ
お暇させてもらいましょ」
「あ、そうだね
じゃあねみんな、また月曜日」
「ばいばい〜!」
「またね〜!」
そう声が聞こえてから私はお姉ちゃんについて行った。
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作者名:テア | 作成日時:2022年5月20日 21時