私にミクが【百合】【プロセカ】【初音ミク】 (ページ5)

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「そういえばA」
　
「何、お姉ちゃん？」
　
「Aってちゃんと学校に行ってて偉いわよね」
　
「…そうかなぁ」
　
「だって、行く事が義務じゃないのに行くだなんて
凄いわね」
　
「お姉ちゃんは…そっか、辛かったもんね」
　
「そりゃそうよ
私はまったく行かなかったわ、学校なんて」
　
お姉ちゃんはタピオカミルクティー、私はサイダーを飲んでいた。
私は自販機で買った。
けど、どうしてもお姉ちゃんがタピオカ飲みたいって言ったのでお店の物を買ってあげた。
正直、現役女子高生の私より女子している気がするが…
でも満足そうなのでよし。
　
「はぁ～
私もAと一緒に学校通えたなら行ってたわよ～」
　
「無理な話だね」
　
「なんでよー！」
　
「だってお姉ちゃん、うちの学校女子校だよ？」
　
「あら？
女子がいっぱいいるだなんてなんで素敵なところじゃない！
可愛い服のこととか聞けちゃったりするの？」
　
「まあ、たまーにね
うちの学校元大手アイドルの子とかバンドやってる子とかいるし…
凄いよね」
　
「バンドねぇ…昔したいなぁとは思っていたわ」
　
「あー言ってた言ってた」
　
「ふふ」
　
お姉ちゃんが楽しそうに昔のことを話す。
でもきっとそれは綺麗な過去ではなく、ドロドロの過去の話だろう。
お姉ちゃんは仮面をつけてる。
ずっと昔から。
　
そんなお姉ちゃんのそばで育ってきた私だからこそわかる。
だって私も仮面を貼り付けているから。