私にミクが【百合】【プロセカ】【初音ミク】 (ページ40)

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「お姉ちゃんおやすみ」
　
「はあい
おやすみなさい」
　
私は自室に行く。
今日は宿題も何もしてないなあ。
少し隠れて勉強でもしようか。
そんな事を考えながら自室のドアを握る。
　
「はあ～…」
　
疲れた。このひと言に限る。
体力の消耗が激しすぎる。
気分転換とか言ってはいたけれど、
あの集団の中に入るなんて私には到底無理だってことがわかった。
　
「やっぱり勉強はやめようかな…」
　
フラフラした足取りでベッドへ向かう。
　
『A…好きだよ』
　
「っ…」
　
まだ、脳裏に焼き付いている、ミクの顔。
とても幸せそうだったな、私はどうだったんだろう。
壁を壊してほしいだなんて、我儘だな。
ミクが私を受け入れてくれると聞いて、私は喜んだ。
でもそれじゃ、私は変われない。
…もうそれで良いやって思い始めている私もいるけど。
　
「…でも、ミク可愛かったなあ…
ずっと2人でおしゃべりして、永遠にあのセカイに居たいよ」
　
こっちじゃ薄っぺらい面で仮面をかぶって過ごさなきゃいけない。
もうそれならミクみたいに心を読まれた方がマシだ。
その上ミクは私を受け止めてくれる。
幸せだ。その方が断然良い。
　
「…は、はは……疲れたなあ」
　
やっぱり、このひと言に、限る。
　
そう再度思って、私は眠りについてしまった。