検索窓
今日:28 hit、昨日:1 hit、合計:14,128 hit

6ー1 ページ37

「…………っ?!」
 
酷い痛みが走った。
それによって目覚めた私。
あぁ、確か私、道端で…untitledを流して…
…ってことは、ここは道端?!
 
「…じゃ、ないみたい」
 
家の玄関に寝ていたらしい。
…というか、移動したのだろうか。
セカイって不思議な事が多くてよくわからない。
いや、この場合はミクが移動させたのか?
 
…少し冷静になったところである疑問が頭に浮かぶ。
 
今、何時?
 
自分の腕時計を見る。
正直、見たくなかった時刻だった。
8時…半……?
 
「嘘!?
やばい!!!」
 
「Aーーーー?!!!」
 
「きゃあぁぁーーーーっ?!!」
 
後ろからお姉ちゃんの怒鳴り声がした。
少し、私の事を心配しているような、そんな怒鳴り声。
反射的に叫び返してしまったが。
 
「うるさいわよ!!!
もう!心配したのよっ?!」
 
足音を鳴らしながら私の近くに寄ってくるお姉ちゃん。
後ろを振り向くと泣きそうになっている顔が見えた。
流石に8時半までセカイにいるとは思ってなかったのだろう。
もう夜ご飯はとっくに出来上がっている時間なのに、いないなんて。
 
「ごめん…」
 
「メールで遊園地に行くって聞いていたけれど…遅すぎるわよ!
しかも急に玄関に倒れ込んでいるなんて………」
 
「…………セカイに行ってた」
 
焦っていたお姉ちゃんの動きが、止まった。
 
「………は?」
 
そう言って。

6ー2→←5ー4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
27人がお気に入り
設定タグ:プロセカ , 初音ミク , 百合   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:テア | 作成日時:2022年5月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。