私にミクが【百合】【プロセカ】【初音ミク】 (ページ30)

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ショーが始まって数分経った。
ショーの内容は…きっとヒーローショーだろう。
シナリオもいいが、衣装とか、小道具とか、全てにおいて誠心誠意創られている。
すごい。その一言では済ませてはいけないほどだ。
　
「あ、司さんだ…」
　
司さんは正義感のある顔で舞台に出てきた。
子供達は待っていたかのように歓声を上げた。
人気があるんだろうな。だって司さんの登場で場の雰囲気が変わった。
　
たくさんの人を前にして堂々としている姿はきっと偽物なんかじゃない。
だって、わかる。私にはあんな姿できないから。
　
…病んでるな、相当。
自分でもわかるほどに心がズキズキする。
苦しい。苦しい。苦しい。
　
でも、なんで苦しいのかはわからない。
私はみんなにどうされたいんだろう。
何をしてほしくて苦しいんだろう。
私は…わたしは………
　
　
　
　
　
なんで、くるしいの？