4ー8 ページ29
「次はどこに行く?!」
「えっと…ジェットコースターとか?」
「よーし!ジェットコースター行くぞー!」
なんとかお城の前で写真を撮り終えて、今からジェットコースターだ。
写真撮ってからお化け屋敷やシューティングゲームもしたけれど。
どれも満足できるほど楽しかった。
なんで今までこなかったんだろう?と思うくらいには。
「あ、でもそろそろ司さん達のショーが始まるんじゃない?」
「あ、そっか…
…よし!
ジェットコースター乗ってからダッシュで行こう!」
「ええぇ!?」
「だってAちゃんとジェットコースター乗りたいもん!」
「んじゃあ、ジェットコースターだけね」
「わあい!」
私達5人はジェットコースターへと走る。
幸い列が空いていたので数分で乗る事ができた。
***
「ふぅ…
楽しかったー!」
「ね!」
「うん、とても楽しかったよ
…で、ショーってどこでするの?」
「えっとねーこっち!」
咲希ちゃんはワクワクしたような顔で私の手を引く
そして、ちょっと歩いたところに司さんの姿が見えた。
…他にも数人いる。
「あの人達がワンダーランズ×ショウタイムの人達だよ」
穂波ちゃんが4人を見る。
それに合わせて私も見た。
4人は何かを話し合っているのだろうか。
それにしてもずっと笑ったり、楽しそうにしている。
ショーを届ける人達があんなに笑顔だったら、見るみんなもきっと笑顔になるだろう。
「…すごい
まだショーを見てないのに言うのもおかしいけど…
あの人達は優しくて温かいだろうなって、わかる」
「…!
そうなんだよっ!流石Aちゃんっ」
「ショーが楽しみだね」
「うん!」
私達は観客席へと移動した。
観客席には子供達がいる。
みんなキラキラ輝いていた。
希望に溢れているような、夢があるような瞳。
私はいつからその瞳ができなくなったのだろうか?
27人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:テア | 作成日時:2022年5月20日 21時