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ただの、virtual singer…
そんな事は思っていない。
ミクは私を支えてくれた唯一の存在だ。
ずっと好きだ。
「…もっと詳しく言うとね
……ミク、Aの事本当に大好きなの
ねえ、Aはミクの事、本当に好き?」
「好き…好きだよ」
「…………そっか!
なら大丈夫だね!
まだ」
ミクは何かをわかっているような顔でこちらを伺う。
…私はミクの事が好きだ。
でも、少しミクが私に言っている好き…とは違う気がする。
なんだか、こう言う雰囲気の小説があった気がする。
入ってはいけない沼に押し込まれるような、そんな感じ。
「…そろそろ帰らないとダメかもしれないよ?
ミク、質問できて満足したし!」
「…そうだね」
「……じゃあ、またね!」
「うん
また、来るよ」
「ふふっありがとう
じゃあ次までに質問考えておくね」
ミクは手を振る。
私も手を振ろうとしたが、なぜかそんな事ができる気持ちじゃなかった。
なので、ミクから目を逸らしてからuntitledを止めた。
今回は眩しい光に包まれず、暗黒の闇に囲まれた。
その中で
「…私はきっとAにとって嫌なモノなんだ」
と言って泣いているミクの声が聞こえた。
バッと顔を上げると
真っ黒なワンピースを着ている、瞳が紅いミクがいた。
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作者名:テア | 作成日時:2022年5月20日 21時