私にミクが【百合】【プロセカ】【初音ミク】 (ページ20)

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３ー４ページ20

「ひょぇ？」
　
ミクはそう言ってそっぽを向いた。
小声で「ひゃー」とか「言っちゃった」などと言っている。
　
聞こえてないつもりなのだろう。
聞こえてますよ、ミクさん。
　
「…うーん…
恋人……ねぇ」
　
「えっ…いるの？！
なのにミクと一緒にいるの？！」
　
「いないよ？！その…恋人なんか…」
　
「え、そうなんだ
A可愛いからいるのかと思ってた！」
　
「かわ…？！
私、背が高いしコミュ症だし…」
　
「んー…でもミク
……Aの事好きだけどなぁ」
　
ミクは照れもしないでそう言った。
私は反射的にこう言った。
　
「…………私もだよ
ミクは可愛いし歌姫だし…」
　
そう言うと、ミクは目を開いて私を見た。
　
そして今回は強く私の手を握った。
何か不安そうな、辛そうな雰囲気になる。
　
私はミクを見る。
ミクは辛そうに笑った。
　
　
　
「そういえばミク、もう一つ質問があったんだった
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
ねえ、ミクはさ
Aにとって、ただのvirtual singerなのかな」
　
　
　
　
　
　
ミクはそう言って手を私から離した。
　
そうしてまたにっこりと笑った。
　
ミクはやはり私の思い通りにできているらしい。
　
ミクは、私の想い通り、ずっと笑っていた。