検索窓
今日:31 hit、昨日:1 hit、合計:14,131 hit

1ー1 ページ1

「…これが、君の想いで作られたセカイなんだね」
 
「…貴女は………」
 
「私?
私はミク
君の想いから生まれたんだ」
 
「…そっか」
 
「でも、なんでだろうね
なんだかミク、君に出会えて凄く安心した
ミク、ずっと昔から君を知っていたのかな」
 
「…そうだよ
ミクはいつでも私の大切なvirtual singerだった
でも、今は違う
今は私1人でも生きていける
こんなセカイ、要らない」
 
「…そう
でも、ここに君が来たってことは
…君に、ミクが必要になったんじゃない?」
 
「…………ミクは…そうだな
いつも私のことを肯定してくれて優しかった
私はといえば、それにばかり甘えていて
私って本当に情けなかったんだ
そんな自分じゃダメなんだって思って君を避けた
 
……でも、やっぱりミクが必要だよ
こんなセカイ、要らないと思いたいけれど
外のセカイじゃきっと私は生きていけない
 
ねえ、ミク
 
私は私を肯定してくれるミクが好き
 
このセカイはきっと君に会うためにできたんだよね」
 
「………ミクは君の事が大好きだよ
いつも甘えてくれる君が大好きだよ
…そっか、ミク達って両想いなんだね
 
 
 

ふふ、今日のお喋りはこれでおしまい
 
 
じゃあね、またいつか
 
 
このセカイが確実に出来上がる日まで
 
 
そう
 
 
________君がuntitledを流すまで」
 
 
 
 
 
 

 
目が覚めた。
 
今は夜中。
誰もいない静かな部屋。
パソコンのライトが映えて見える。
 
作業するのをやめようとした。
でも明日は休みなのでもう少し、と思い再開する。
 
カチカチとパソコンを触る。
大好きなあの子の声を聴く。
 
「…ミク…私、やっぱりダメだよ
ミクのこと大好き
 
 
はあ、早くセカイとやらができてくれないかな」
 
あの子の、君の声を作る。
 
『 みくは いつでも A の ことが
  だいすき だよ 』
 
「…なーんて
どうせあの夢の中のミクも
私の中の空想でしかないんだ
 
はあ、ミク………会いたいなぁ…
 
君の本当の気持ち、知りたいなぁ…」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 








 
 
 



 
「………………………untitled…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
きっとこれを流せば
ミクの元に行けるんだろうね」
 
そう言って私はパソコンの電源を落とした。

説明→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
27人がお気に入り
設定タグ:プロセカ , 初音ミク , 百合   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:テア | 作成日時:2022年5月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。